著：河端ジュン一/グループSNE
イラスト：山椒魚
判型：文庫判　定価：700円＋税
2019年12月20日（金）発売

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　ソード・ワールド2.5シリーズに、待望の新作リプレイが登場。『水の都の夢みる勇者』で好評を博した河端ジュン一の手によって、絶海の孤島を舞台とした「願い」にまつわる新たなストーリーが紡がれる。

　好評発売中の『ソード・ワールド2.5サプリメント エピックトレジャリー』で追加されたアイテムやデータなどの新要素も充実、アップデートされた最新の「ＳＷ2.5」の環境に触れてみたい方にもおススメの一冊だ。追加されたアイテムやルールの活用の例は勿論、巻末には『エピックトレジャリー』で紹介された一般技能の一部をより詳しく知ることができる解説も収録されている。

　たくさんの魅力が詰まった本作から、今回は気になるあらすじと登場する冒険者たちを紹介しよう。本作の冒険者たちは、それぞれ胸に叶えるべき強い願いを秘めている。全員の願いと、それを持つに至った過去の詳細まではここでは紹介できないが、作中では個別のエピソードとして掲載されている。こちらも楽しみにしていただきたい。

その日、一介の従者に過ぎなかったルーンフォークの少女「ソフィア」は死んだ。
何者かにより大切な主人を奪われた彼女は、己の生存を隠すため、経歴に名前、性別……全てを偽り、ひとりの冒険者「ハロルド」となった。

主を探し求める旅の果て、彼女が辿り着いたのは、願いが叶えられるといわれる絶海の孤島「アナン」。
島に認められるための試練に挑む彼女は、同じく叶えたい願いを持つリルドラケンの「リード」、レプラカーンの「ポヤ」、そしてナイトメアの「レティシア」と出会う。
願いのための共同体でしかなかった４人の冒険者は、旅の中で少しずつお互いを理解し、絆を深めていく。

旅の中で、彼女はかつて仕えていた主とそれに敵対する者たち、古の魔動機文明時代から続く陰謀と因縁を知る。
大切な主人を取り戻したい――その願いを叶えるために、彼女はその陰謀と因縁に立ち向かうことを選択する。

ハロルド

種族：ルーンフォーク
性別：男性　年齢：16歳（外見年齢）

　ルーンフォークの軽戦士。自らの生存を主人を狙った“敵” に知られないよう、本来の名前（ソフィア）と性別を隠し、男性としてハロルドを名乗っている。
　その境遇にもめげない実直な性格。しかし、自らの願いのために意思を貫く強さも持ち合わせている。

ポヤ

種族：レプラカーン
性別：女性　年齢：18歳

　レプラカーンの射手。また、フルシル神を崇める神官でもある。
　神官という立場とは裏腹に欲望には正直で、非常に“いい” 性格をしている。アイテムに目がなく、これまでの冒険で集めたアイテムの数々を大事に持ち歩いている。

リード

種族：リルドラケン
性別：男性　年齢：52歳

　リルドラケンの戦士。まるで肉食恐竜の上顎のように並んだギザついた二対の刃を持つ斧〈ダイノジョー〉を軽々と振るい、前線に立つ。
　同じギルドに所属していたポヤと共にアナンにやってきた。自らのことは滅多に語らないが、彼もまた叶えるべき強い願いを胸に秘めている。

レティシア

種族：ナイトメア
性別：女性　年齢：19歳

　ナイトメアの騎手であり操霊術師。ジグソーと名付けたカニ型の魔動機、カルキノスを駆って戦う。
　行方不明になった父の消息を追ってアナンへとやってきたらしいが、どうやら事情はそれだけではないようだ。
　彼女とカルキノスのことが気になる方は、是非特典情報をチェックしていただきたい。