特集『ソード・ワールド2.5リプレイ 10ガメルの心臓』
富士見ドラゴンブック編集部です!
本日は、ドラゴンブックから2019年12月20日(金)発売の新刊『ソード・ワールド2.5リプレイ 10ガメルの心臓』についての特集です。
発売を今週末に控えた本作、ご興味をお持ちいただいた皆様に対して、もう少し詳しくその見どころやおすすめのポイントを担当目線でご紹介させていただきます!
著:河端ジュン一/グループSNE
イラスト:山椒魚
判型:文庫判 定価:700円+税
2019年12月20日(金)発売
おすすめポイント①:ドラマチックなストーリー!
リプレイはドラマチック!?
この話題に入る前に、まずは「リプレイ」というジャンルについて、ご存知の方も多いとは思いますが、改めてご説明します。
「リプレイ」とは、実際にテーブルトークRPG(TRPG)を遊んだセッション(ゲームプレイのこと)の内容を読み物としてまとめたものです。ゲームルールを知ることや、世界の雰囲気を掴むことに適したジャンルの作品ですが、読み物としても普通の小説とは少し違うところがあって、とっても面白いんです!
それは、著者だけではなく、そのセッションに参加したプレイヤーのアイデアや行動も展開や結末に反映されていくというTRPGの楽しみがそのまま本となっていることです。
あらかじめ定められたストーリーとプレイヤーの行動を掛け合わせて、ストーリーは生きているかのように目まぐるしく変化する……ある種即興劇のようなTRPGのライブ感、ドラマチックさは、リプレイでも余すところなく表現されています!
TRPGのファンにはわかるあの興奮を、まだTRPGを遊んだことがない方にはTRPGを実際に遊んだ時の空気感を、本で体験することができるんです。
「願い」を求める冒険へ!
『ソード・ワールド2.5リプレイ 10ガメルの心臓』のストーリーのコンセプトは「願い」。
主人公として冒険をするプレイヤーキャラクターの4人は、それぞれ「願い」を抱えています。その裏には、人には言えない辛い過去も。パーティで楽しく和気あいあいと冒険を楽しもう! なんて空気では始まらない本作。
それでも、少しずつ願いを共有したり、言えなかったことを言えるようになったり。ちょっとずつ仲良くなっていくものの、なかなかお互いの事情を慮るせいで一線を超えられない……そんなパーティの関係性も楽しみどころの一つです。
ストーリーの中心となるのは、ルーンフォークの少年・ハロルド。
その正体は、かつては一介の家政婦でしかなかった少女・ソフィア。仕えていた家が何者かに襲撃され、彼女は大切な主人を奪われてしまいました。それ以来、彼女は性別と名前を変え、経歴を偽り冒険者として主人の行方を探す旅を続けてきました。そんな彼女が、最後の希望に縋るかのようにやってきたのが、願いが叶うと言われている島「アナン」でした。
「アナン」では、彼女の過去にかかわりのある者たちも登場することになります。彼女のストーリーを中心に、本作の物語は展開していくことになります。
勿論、他の3人の願いと過去も過酷なものだったり、困難を伴うものです。そうした、なかなか叶えることのできない願いを持ち……かつ、それを諦めることのできない強い意志を持つものたちが「アナン」には引き寄せられるのでしょうか。
強い「願い」を持つものたちの冒険とぶつかり合いが、この「アナン」では繰り広げられていくことになります。
おすすめポイント②:冒険を彩る美麗なイラスト!
特異な環境である絶海の孤島「アナン」、イラストでもその雰囲気を完全表現!
本作のカバーイラストや口絵、挿絵を担当するのは山椒魚先生。
その抜群の表現力で描かれたカバーイラストは、既にご覧いただいたかと思います。神秘的でいて、どこか不穏……島に潜む謎とストーリーの雰囲気を余すことなく表現していただいています!
“10ガメルの心臓”というタイトルを象徴するかのようなカットも口絵として収録されています。
ハロルドの手からこぼれ落ちるガメル貨幣(銀貨)は“10枚”。そして、その後ろには不穏な影のようなものが……? 一体、これは何を示しているのでしょうか?
また、カラーイラストの美麗さは勿論のことですが、挿絵も必見です。白黒だけで表現される世界も、本当に美しく、情感たっぷりに描かれています!
冒険者たちの過去のエピソードを印象的に描いたカットや、激しい戦いのカットまで。是非是非、本作をお買い上げいただいて素晴らしいイラストの数々をお楽しみくださいね!
(ほんの一部だけ、この後ご紹介する試し読みでもご覧いただくことができますよ!)
冒険の舞台を地図イラスト化!
また、舞台となる願いが叶うという逸話がある絶海の孤島「アナン」の地図は、かんくろう先生の手によって美しく描かれています。
今回は特別に、ここでもアナンの地図を公開しちゃいます。どんな冒険が待ち受けているのか、地図からも予想してみてくださいね。
何箇所か、特徴的な建造物が目に付くと思います。
それにこの地図、どうやら西側にまだ続きがありそうですね……? しかも、雲らしきもので覆われた部分も。まだまだ、このアナンには何かが隠されていそうです。
他にも、ダンジョンのマップなども複数収録。目で見ても楽しい冒険をお楽しみに!
おすすめポイント③:最新サプリメントも楽しめる!
『ソード・ワールド2.5』のファンも注目! 本作では、最新サプリメント『エピックトレジャリー』の要素も楽しめちゃいます。
追加された「熟練戦闘ルール」「トレジャードロップ」を実際のプレイでの運用例としても楽しむことができます。
また、カルキノスをはじめとした追加の騎獣やアイテムなども登場。ここで少し上に戻って、『エピックトレジャリー』を片手にプレイヤーキャラクターたちの装備を見てみてくださいね。
さてさて、どんな装備が使われているでしょうか……!? 答え合わせは、12月20日発売の本書(……もしくはこの後ご紹介する試し読み)にて! キャラクターデータもきっちり掲載されていますよ!
他にも、巻末には『エピックトレジャリー』で触れられた一般技能に関するコラムを収録。ラクシアでの暮らしや文化に触れながら今回の冒険者たちの持つ一般技能を深掘りする、資料的な価値も高いコラムです。
試し読み
BOOK☆WAKERで、本書の冒頭部分の試し読みができちゃいます。
気になるキャラクターデータや一部の挿絵なども確認できますので、是非、実際に確かめてみてくださいね!
2019/12/17公開 2019/12/27更新