第２弾『アンサング・デュエット　リプライズ』紹介

あなたを連れ戻す。私を代償に。これは私とあなたのふたりだけの脱出劇。

著：瀧里フユ／どらこにあん
カバーイラスト：米山舞
判型：B6単行本　定価：2,000円＋税
2021年11月19日（金）発売
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日常はひどく遠く。
けれど、異界はいつもすぐそこにある。

広がり続ける異界と、新たな物語。
世界の裏側で、密かに戦い続ける「魔術師」たちの物語。
無数の歯車が時を刻む、「時計塔」の世界。
形を変え、色を変え。異界はいつでも私たちの隣にある。

そんな異界に、より深く、より長く迷い込んでしまった私とあなた。
迫る脅威は大きくて、私はきっとあなたの知っている私ではなくなった。
あなたを元の場所へ返すためなら、この手を振りほどいたってかまわない。
でも約束する。たとえ離れても、また必ずあなたのもとへたどり着いてみせるから。
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▼この本について～第２巻ってどういうもの？

テーブルトークRPGシリーズの１冊目の本には、そのゲームを遊ぶための基本的なルールとデータ、世界観などが載っています。
20年10月発売の『アンサング・デュエット』は、その「１冊目の本」です。

『アンサング・デュエット　リプライズ』は、ゲームの遊び方を広げる為のルールやデータなどが載っている２冊目の本、「追加ルールブック」です！
「１冊目の本」と互換性があるため、同時に使うことができます！

また、１巻掲載のシナリオやワールドセッティングを、２巻に掲載されたルールなどを加えて遊ぶこともできます。
この１冊で、ゲームの楽しみ方が２倍になる、ということです！！

★これから『アンサング・デュエット』を始める人は両方の本が必要ですか？
これからデビューされる方は、第１巻『アンサング・デュエット』を買って、自分に合う作品かを試してください！
ひとりで遊べるシナリオも掲載されていますよ。
1巻情報はこちらから

そして、もっと遊びたいと思ったら、『アンサング・デュエット　リプライズ』を手に取ってみてください！
この本がどんな内容なのかは、次から説明していきますね。

▼ワールドセッティング

アンサング・デュエットの舞台であるカレントシティは我々の住む世界によく似た現代都市です。
そして現実という大きな世界に隣接して、無数の異なる世界――異界が存在しています。異界は人々の感情や物語、噂話を模倣した姿で出現し、奥に進むほど現実とは異なる現象が発生します。その姿は異界によって様々で、多様な姿を我々に見せてくれます。

『リプライズ』では、魔術の存在するもう一つのカレントシティと、時計塔の姿をした異界の物語を楽しめるワールドセッティングが収録されます。

①ウィザーズバロック

（イラスト：御園れいじ）

「ワールドセッティング：ウィザーズバロック」の舞台は、カレントシティです。
ただし、この世界には、「魔術という異界に対抗する手段を持つ者」が存在しています。
そう、「ウィザーズバロック」ではカレントシティに生きる魔術師と、その助手の物語を描くものです。

魔術師とは文字通り、「魔術」を操って、現実世界の法則を捻じ曲げ不可思議な現象を引き起こす者のことです。
そして、異界と戦う魔術師は、必ず「助手」を伴っています。
異界に抗う力を持つ魔術師がシフターとなることは、まずありえません。
助手とはすなわち、異界に踏み入るための鍵――シフターであり、緊急事態が起きた際にはバインダーの魔術のため、生贄とされる存在なのです。

自らの目的のために異界を闊歩する魔術師と、様々な理由で彼らに付き従う助手。
そんなふたりの物語を遊ぶことができるのが「ウィザーズバロック」です！

★３行でわかる「ウィザーズバロック」の面白ポイント
ふたりが演じるのは魔術師と助手！
魔術を使った派手な演出が思いのままにできる！
世界規模の事件や悲劇の当事者にもなれる！

②アンフリーズ・リ・クロック

（イラスト：しょくむら）

「ワールドセッティング：アンフリーズ・リ・クロック」では、バインダーは不思議な時計塔の世界に迷い込みます。
ひとりぼっちのバインダーは、そんな時計塔の世界で、同じようにひとりぼっちの存在――「クロックシフター」と出会うでしょう。
そして、元の世界に戻るために、クロックシフターと協力しながら3つの異界からの生還を目指すことになります。その出会いがふたりにとってどんな意味を持つのか、そしてクロックシフターの秘めたる思いに気づくこともなく――

異界の存在であるクロックシフターと時計塔で過ごしながら、連続して異界に挑む物語を楽しむことができるのが「アンフリーズ・リ・クロック」です！

★３行でわかる「アンフリーズ・リ・クロック」の面白ポイント
異界を舞台にした３話構成の物語を遊べる！
コンバートしたキャラでも遊びやすい構造！
奇跡的な再会と、そして、最後に必ず訪れる別れ。

▼オプションルール

『リプライズ』には5つのオプションルールが掲載されています。
オプションルールを導入することで、普段のセッションとは少し違った体験や、展開を楽しむことができるようになります。
『アンサング・デュエット』に慣れてきた方、またオプションルールで表現したい物語がある方などはぜひ使ってみてくださいね！

（イラスト：バツムラアイコ）

▼どんなシナリオでも使用できるオプションルール

・秘めごと

パートナーに、自分のフラグメントのひとつを隠しておくことができるルールです。
秘めた想いや過去、知られたくない事実、そういったフラグメントをあえて隠しておき、危機的状況に陥った時に公開することで、窮地を切り抜ける原動力とできます。
なお、公開された内容は、パートナーにそのすべてが伝わってしまいます。
ふたりの関係性を深めるためのロールプレイに役立ててくださいね。

・レターセッション

チャットやＳＮＳなどを使い、書き置きを残しておくことで、時間がない、タイミングが合わない時にも遊べるルールです。
ゆっくり、じっくり、ふたりの物語を描きたい方にもオススメです！

（イラスト：mokoppe）

▼シナリオを作成する時に使用できるオプションルール

・二重判定

判定を、さらに過酷なものにしたり、より多くの展開を用意したりするためのルールです。
判定結果を４つ以上用意することができ、また、判定内容自体もより難しくなるため、ふたりの置かれた危機的な状況を、よりドラマチックに描くことができます！
シナリオのクライマックスに、ぜひ使ってみてください。

・変異段階

通常の変異とは異なり、「徐々にひとつのテーマを持った何かに変異していく様子」を描くことができるようになるルールです。
よりシナリオの雰囲気にあった変異を描くことができます。
すべての段階を経てしまったとき、あなたは――

・断章

まだまだ遊び足りない、もう少しふたりの物語を見ていたい。そんな時に「追加のチャプター」へ進み、さらに過酷な状況に挑
むことができるのが断章のルールです。
断章へ進むのは基本的にプレイヤー自身の選択です。
怖がりで一刻も早く現実世界に帰りたいキャラクターを演じながらも、より過酷な状況でのふたりを見てみたい、というプレイヤーの希望もかなえられちゃいます！

口絵紹介

▼シナリオ／収録シナリオは全7本

「アンサング・デュエット　リプライズ」ではすぐにあそべる3本のシナリオと、新規ワールドセッティング専用シナリオ3本、そして今回もひとり用シナリオ1本が掲載されています。
それぞれの内容や特徴を、簡単に解説しちゃいます！

ひとりで遊べる物語「クイーンズチェンジリング」

（イラスト：mokoppe）

今回もせっかくだからすぐに遊びたい、誰かと遊ぶ前に一人でお試しプレイをしてみたいという方向けに、ひとりだけで遊べてしまう体験シナリオをご用意しました！

そしてこのシナリオでは「ロストしてしまったシフターを救いに行く物語」を遊ぶことができます。
すべてのフラグメントを「忘却」し異界に呑みこまれてしまったキャラクターを助ける――そんなシナリオの参考になるようになっています。

またオプションルールである「変異段階」「断章」も味わうことができます！
新要素たっぷりなシナリオを、存分にお楽しみください！

星の海原