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『歯車の塔の探空士』特集④「ゲームシステム:フライトとクエスト」

発売が間近に迫った、『蒸気と冒険の飛空艇TRPG 歯車の塔の探空士<スカイノーツ> 基本ルールブック』。
このコラムでは、その魅力を紹介していきます。第4回は、ゲームシステムから、プレイの肝となる「フライトフェイズ」と「クエストフェイズ」をご紹介!

「フライトフェイズ」と「クエストフェイズ」

本作は「飛空艇での冒険」を楽しめることがウリのひとつ。それは、世界設定やフレーバーだけではなく、ゲームシステムにおいても“らしさ”がしっかりと表現されています。

今回は、「フライトフェイズ」と「クエストフェイズ」と呼ばれる、実際のセッションを構成する2つの要素を、「フライトフェイズ」を中心にご紹介します。

フライトフェイズとは?


「フライトフェイズ」をとにかく簡単に言ってしまうと、「スタートから目的地まで、冒険の道中」を遊ぶための要素です。

フライトフェイズは、画像のような簡単な地図(フライトシート)の上を移動しながら、起こるイベントを楽しんでいくことになります。基本的には、コマをスタートからゴールまで(飛空艇が沈むことなく……)移動させることができれば、クリアという、シンプルなシステムになっています。

船内に入ってみよう!

(フライトフェイズだけに限った話ではないのですが、)セッションが始まると、プレイヤーキャラクターは、飛空艇の中に入ることになります。
第2回のコラムで、飛空艇をご紹介しましたが……その中に、マス(飛空艇のパーツ)で構成されたマップのようなものがあったと思いますが、あれがまさに飛空艇の中を示したゲームマップ(船内マップ)になります。

ここに、各プレイヤーキャラクターのコマが置かれて、実際に飛空艇の中を走り回りながら飛空艇を操縦するわけですね。凄く直感的でわかりやすくなっています。

フライトフェイズでは、飛空艇のコマも「フライトシート」上にあるので、フライトフェイズ中には2種類のコマを使い分けながら、ゲームを進めていくことになります。

フライトフェイズの流れ

フライトフェイズは、シーンと呼ばれる単位で区切られます。1人のプレイヤーキャラクターの行動1回=1シーンと考えていただければOKです。

シーンでは、実際に飛空艇のコマを動かす「航行チェック」とそれによって「航行イベント」が起きるのですが、それについては、以下の落合なごみ先生の解説マンガをご覧ください!(ルールブック収録のものを特別に公開!)


イラスト:落合なごみ

航行イベントは、ランダムの表が用意されていますので、同じ種類のマークでも、何が起こるかはやってみないとわかりません。毎回、ドキドキしながら遊ぶことができますよ。

ただ、ある程度イベントによって傾向が決まっていますので、ヤバそうなイベントのマスを踏まないよう、舵を取ることも大事になってきます。


他、「PCの移動」や「アクションの処理」は飛空艇やPCの置かれた状況に合わせて、行動をとるわけですね。これらが、飛空艇を動かすための行動になります。

飛空艇が壊れたら「PCの移動」でその場所に向かって、「アクションの処理」で修理するのもよし、「PCの移動」で仲間のいる場所に移動して、「アクションの処理」で「交流」をしてみてもよいでしょう。
交流をすることで得られる、ほかのプレイヤーキャラクターとの「キズナ」があれば、判定を有利にすることもできますよ。

そんな感じで、それぞれのプレイヤーキャラクターがシーンを繰り返しながら、フライトフェイズは進んでいきます。

クエストフェイズ

フライトフェイズが目的地への移動を楽しむフェイズです。それに対して、クエストフェイズは「目的地でのイベント」を楽しむためのフェイズになっています。
ここでは、クエストフェイズについては概要のみご紹介します。詳しくは、ルールブックを確認してみてくださいね。

クエストフェイズは、大きく分けて2つの種類が存在します。ここでは、仮に「戦闘をするクエストフェイズ」と「戦闘以外のクエストフェイズ」としましょう。

戦闘をするクエストフェイズ

フネ同士で激しくドンパチするフェイズです。これも、船内マップを使ってプレイをすることになります。

基本的な流れは、実はフライトフェイズとあまり変わりません。攻撃をする場合は、武器のあるパーツまで移動して、発射をするわけですね。
フライトフェイズと同じように、直感的なプレイができると思います。

本作の攻撃では、あまり複雑なダメージ計算をすることはありません。大雑把に言ってしまえば、弾を撃って、「当たったか」「当たらなかったか」で戦闘は進んでいきます。
攻撃を受けて一定以上のパーツが壊れてしまう(攻撃が当たってしまう)と、飛空艇は航行不能になってしまいます。

こんな感じで、本作の戦闘は細かい計算がそこまで必要ないルールとなっています。
とはいえ、飛空艇を操舵して砲弾をよけたり、砲撃を受けたパーツを修理したりと、かなり駆け引きはアツい戦闘ですので、是非ともこちらも楽しみにしていてくださいね!

戦闘をしないクエストフェイズ

一方で、フネ同士の撃ち合いを主としないクエストフェイズも存在しています。

敵がいないけど、困難なこと……例えば、「飛空艇から落ちてしまった人を助ける」といったシチュエーションでしょうか?
「飛空艇を操舵して、人に近づく」
「飛空艇の外縁部に出て、人に手を伸ばす」
といった形で、シチュエーションにあったお題のようなものが順に提示されていき、それを判定を行いながらクリアしていくタイプのイベントとなっています。

これも、戦闘と同様に、飛空艇の中を走り回りながら進めていくことになります。

最後に

「フライトフェイズ」と「クエストフェイズ」の説明は以上です。簡単に要約してお伝えしましたが、プレイの風景はイメージできたでしょうか?

簡単に、かつ飛空艇の冒険“らしさ”を存分に楽しむことのできる本作のゲームシステム。是非、本書をお手に取って、遊んでみてくださいね!

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2021/02/16公開 2021/02/16更新