ソード・ワールド2.0 テラスティア大陸 地方紹介
テラスティア大陸の地方紹介
ラクシア世界にはいくつかの大陸が存在しており、冒険の舞台となるテラスティア大陸もその一つです。
ここでは、テラスティア大陸の各地方に関して纏めている。どの地方を冒険するか、参考にしてください。
テラスティア大陸全図
◆ザルツ地方
テラスティア大陸北端に位置する人族領域がザルツ地方です。
レーゼルドーン大陸との間に橋がかかっており、テラスティアから陸路で他の大陸へと渡れる唯一の場所でもあります。
ザルツには、ルキスラ、フェンディル、ロシレッタ、自由都市同盟、ダーレスブルグ、クーデリア侯爵領の6つの国家、ないし、それに準じる地域が存在しており、それぞれに特徴を持っています。また、これらの国々が合同で管轄するブルームという都市がレーゼルドーン大陸に存在しています。
標高1万mを超える“神へのきざはし”、〈大破局〉の天変地異の影響を退けた魔力を持つ“ジャーベル・ウォーキーの森”など、特異な地域も存在しています。
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◆リーゼン地方
テラスティア大陸北部地方の中でも、内陸に位置する地方です。
南を“ルデア山脈”、西を“ティラの樹海”に囲まれており、南部からやってくる蛮族への自然の要害を形成しています。
北に位置するザルツ地方、東に位置するダグニア地方とは交易を行っていますが、さほど活発というわけではありません。ですが安全な交易路が確保されれば、状況は一変する可能性があります。
またルデア山脈の南は蛮族の勢力圏となっており、リーゼン地方は常に強力な蛮族の軍勢の攻撃に晒されています。そのためデュボール王国やレガリア王国は屈強な軍隊を持ち、腕の立つ冒険者が多く集っていることでも知られています。
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◆ユーレリア地方
大陸南西部に位置する人族領域がユーレリア地方です。
大陸で1、2を争う広い地方で、北と南でマルキアス海に面し、ギーン山脈やシュバイゼンの森など雄大な自然が息づく土地として知られています。気候は、夏は冷涼ですごしやすく、冬は高地では雪に閉ざされるほど寒冷です。
この地方の最大の特徴は、10を超える国・都市とその頂点に立つ13人の「姫」の存在でしょう。
一方で争い、また一方では友好を築く「姫」たちの誰と関わりを持つのかによって、この地方の冒険は大きく変化するでしょう。
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◆レンドリフト地方
ユーレリア地方の西、シャダラ山脈を越えた先に広がるのがレンドリフト地方です。
この地域は8割以上を『レンドリフト帝国』が支配国しています。この帝国はラクシアの歴史上でも極めて稀な『蛮族と人族が共存している』国家であり、結果、非常に強い軍事力と、高い内政力を併せ持っています。
国策として、勢力拡大と蛮族のガス抜きを兼ねた侵略行為を行っており、レンドリフト地方の他の国家と絶えず戦闘を行っています。
レンドリフト地方を征圧した後には、ユーレリア方に侵攻してくると考えられています。事実、ここ最近のユーレリア地方では、帝国の破壊工作と思われる事件がいくつか起き始めています。
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◆カルゾラル高原
テラスティア大陸の中央部に位置する蛮族の一大拠点。それが、カルゾラル高原です。
カルゾラル高原は、太古より蛮族が支配し続けてきた、北はリーゼン地方、南は千竜崖、西はユーレリア地方にまで達する広大な領域の総称です。この地には、いくつもの峻険な山々や高地が連なり、それらが形作る谷間や盆地には森林や荒れ地、草原などが広がっています。
古代の強力な魔法の影響によるものか、灼熱の砂漠のすぐ近くに、氷原が横たわっている場所さえあります。
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◆リーンシェンク地方
テラスティア大陸の北西部、クロストルム半島を中心とする地域です。
この地域は魔動機文明の頃、魔動機械の一大産地でした。それ故に蛮族に狙われてしまい、三百年前に起きた蛮族の大攻勢<大破局>によって壊滅的な被害を受けました。
現在では魔動機文明の遺跡が無数に存在する場所となっています。街道を歩いていて暴走する魔動機械に出くわしてしまうほどです。
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◆ダグニア地方
ダグニア地方は、テラスティア大陸北部に位置する人族領域です。
温暖な気候と豊富な水資源に恵まれた、過ごしやすい風土であり、セフィリア神聖王国、ラ・ルメイア王国と信仰を礎にした二つの強国が並び立っています。魔動機文明の遺産を元手として発展する新興のバルナッド共和国や、人族による領域拡大の先端にある小国群なども、この地方に活気をもたらしている。
また、バルナッド共和国にはテラスティア大陸最大の闘技場が存在し、PCたちも剣闘士として熱狂的な戦いに参加することも可能です。
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◆フェイダン地方
テラスティア大陸の最南部に位置する、安定した人族領域のひとつがフェイダン地方です。
全般に冷涼な気候であり、多くの場所が冬は雪に見舞われ、短い夏も暑くなることはありません。5つの国家、あるいはそれに類する領域が存在していおり、アイヤール帝国、リオス、カイン・ガラ、ルーフェリア、エイデル――それらは相互に良好な(少なくとも敵対はしていない)関係にあり、人の行き来もあります。
そしてフェイダン地方の東には、広大な蛮族領、《紫闇の国ディルフラム》という脅威が存在しています。
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◆《帳りの島エイデル》
エイデルは、フェイダン半島の南に浮かぶ島で、その東端が、《石塔の学び舎カイン・ガラ》と海を挟んで向かい合います。
魔法文明や魔動機文明からも隔絶されたまま現在に至っており、文明化からは大きく遅れています。現地の住人は、魔動機はもちろん、フェイダン一般で手に入る工業製品もほとんど利用せず、小さな集落に分かれて、原始に近い生活を送っています。
この島の支配者は彼らではなく、幻獣たちです。エンシェントドラゴンを頂点とする幻獣たちが、神紀文明以降、この島の守護者として振る舞ってきました。
カイン・ガラを中心に、半島に住む人々からの接触は、ないではありませんが、現地人や幻獣たちと友好的に長く付き合えている者は、ごく稀な少数に限られます。
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◆蛮族領ディルフラム
ディルフラム地方は、テラスティア大陸の南部に広がる広大な蛮族領です。「地方」と呼ばれてはいますが、その範囲は地勢的な区切りではなく、《紫闇の国ディルフラム》と呼ばれる蛮族国家の勢力圏を表す、政治的な区切りによって認識されています。
魔動機文明時代には《大アイヤール帝国》東部、《神聖帝国ユッシャー》西部、そして《バリーリエルズ王国》全域が、ここには存在していました。ディルフラムは、〈大破局〉においてこれらの国々を滅ぼした蛮族蜂起の中心地であり、今もそのまま蛮族領として存在し続けています。
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◆ノルダール地方
テラスティア大陸の南東に位置するのがノルダール地方。
急峻な山々や広大な森に囲まれた、寒冷気候の土地です。
古代より霊験あらたかな地として知られ、神々や神官たちが集まって里を築いてきました。今も残る神紀文明時代の大遺跡を中心に発展した大国ユッシキャリオなどがその代表です。
この地方は〈大破局〉の時に、ほぼ全土を蛮族に侵略され、荒らされてしまいました。現在は人族の手に取り戻したとは言え、人里離れた場所には蛮族の隠れ家がまだまだ残っています。また、西側には蛮族領ディルフラムがあり、今なお苛烈な領土争いを続けている最中です。
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◆プロセルシア地方
テラスティア大陸の東に浮かぶシレスカ列島と大陸東端のごく一部からなる地は、プロセルシア地方と呼ばれています。
ここでは、数々のドラゴンと人間が共生し、独特の文化と社会を築き上げており、PCたちはこの地方を巡る冒険活劇を体験することが出来るでしょう。
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◆シエナクェラス地方
テラスティア大陸中央西部に位置する肥沃な大地が広がる一帯がシエナクェラス地方です。
300年前に起きた<大破局>によって一度壊滅し、当時の国家は全て崩壊しました。
そのまま蛮族領になるかと思われていましたが、"刃神"マキシムによって与えられた7つ神器を用い、蛮族を撃退、神器を奉じる7つの国家が誕生しました。
が、何故か8つの「神器を奉じる国家」が存在したことがあったり、蛮族が北のカルゾラルや南の海から途切れることなく来襲していたりと混乱の続く地方です。
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◆レーゼルドーン大陸(エイギア地方南部)
エイギア地方は、レーゼルドーン大陸の南にあり、グリュック大橋によって、テラスティア大陸と接する地方です。グリュック大橋が閉ざされて後は、長らく蛮族の領域でしたが、その勢力は徐々に減衰、橋が開かれてからは、その南部は人族による入植と開拓が進んでいます。
しかし、まだまだ基本的には蛮族の領域であり、危険に満ちた場所です。
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◆魔法文明時代のテラスティア大陸
サプリメント『エイジ・オブ・グリモワール』にて明かされた魔法文明時代。
そこには後の時代によって変形してしまった地形や、栄華を極めた巨大国家『イスカイア』の姿など、現代と異なるテラスティア大陸の様子が描かれている。