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ソード・ワールド2.0 種族一覧

ソード・ワールド2.0の舞台「ラクシア」には数多の種族が暮らしている。
人族や蛮族。その中でも各ルールブックやサプリメントでプレイ可能な種族たちをここで紹介する。

◆人族

人間


イラスト:輪くすさが・真嶋杏次

人間はラクシアで一番数多く存在している人族です。
見た目は現実世界の人間と変わりありません。
どの技能にも適性があり、冒険者の中でも最も多い種族です。
15歳で成人と扱われ、寿命は訳100年です。
また、人間はゲーム内時間の1日に1回だけ、特定の判定等で振ったサイコロの出目を裏返す[剣の加護/運命変転]を持ちます。
様々な場面で活躍できる種族です。

初期習得言語:「地方語」と「交易共通語」の会話と読文
選択不可の技能:なし
種族特徴
[剣の加護/運命変転]

掲載:ルールブックⅠ改訂版

エルフ


イラスト:輪くすさが・真嶋杏次

人間より背が高く美しく優雅な姿をした種族で、魔法を得意とします。
湖や川など、淡水の水辺や湖畔に好んで暮らしています。
自然を愛し、ゆったりと長い人生を楽しむことを好みますが、好奇心が強いため旅に出るエルフも珍しくありません。
人間よりもやや華奢ですが、頭が良く魔法を使うのに適しています。
また、素早く手先も器用なので、魔法を使うのに適しています。
15歳で成人と扱われ、寿命は500年です。たいていは成人してから冒険者に成り、外見はゆっくりと老いていきます。

初期習得言語:「エルフ語」と「交易共通語」の会話と読文
選択不可の技能:なし
種族特徴
[暗視][剣の加護/優しき水]

掲載:ルールブックⅠ改訂版

ドワーフ


ドワーフは人間より背が低く、頑健な体と強靱な筋肉を持つ種族です。
多くの男性は濃いひげを生やします。女性にひげはなく、成人しても人間の少女に似た姿のままです。
男女とも、頭髪を含む体毛は銀や赤、中には緑やピンクなど奇抜な色になるものが見られます。
頑固で一本気な性格の者が多く、仲間をとても大切にすることでも知られています。己を鍛え、より強くなろうとする種族性があり、優秀な戦士となります。また優れた武具や細工物を作ることでも有名です。
多くの場合、山間部に鉱山町を作って暮らしていますが、蛮族との戦いの場を求めて人間とも積極的に交流し、傭兵や冒険者となるものも多数います。
15 歳で成人として扱われ、寿命は200 年ほどです。たいていは成人してから冒険者になり、死ぬまで己を鍛え続けます。

    


イラスト:輪くすさが・真嶋杏次

初期習得言語:「ドワーフ語」と「交易共通語」の会話と読文
選択不可の技能:なし
種族特徴
[暗視][剣の加護/炎身]

掲載:ルールブックⅠ改訂版

タビット


イラスト:輪くすさが・真嶋杏次

タビットは身長1 mほどの、直立したウサギのような姿をした種族です。
体毛の色はさまざまで、手足には肉球がありますが、道具を使ったり、靴を履いたりするのは人間と同じです。
知識の収集を好み、真実の探求に打ち込むことを生きがいとしています。
魔法に卓越した才能を発揮し、難しい魔法でも使いこなせる素養を持ちます。
しかし神聖魔法だけはどうしても習得できず、多くのタビットは「自分たちが太古の神々の戦で敗れ、呪いをかけられた神の末裔だから」だと考えているようです(真相は不明です)。
魔法に優れた才能を発揮する反面、短い足と腕のために、動きは鈍く不器用です。
10 歳で成人として扱われ、寿命は50 年ほどです。
たいていは成人前の6 歳くらいから冒険者になり、死ぬまで冒険者であり続けます。

初期習得言語:「神紀文明語」の読文と「交易共通語」の会話と読文
選択不可の技能:プリースト
種族特徴
[第六感]

掲載:ルールブックⅠ改訂版

ルーンフォーク


ルーンフォークは自然に生まれた種族ではなく、2000 年ほど前に興った、魔動機文明で作られた人造人間です。
基本的に人間と同じような姿をし、食事や睡眠も人間と同じようにとります。
男性型の多くは大柄、女性型の多くは小柄に作られています。
また人間と見分けるためか、必ず首が硬質素材に覆われており、それ以外にも耳や顔の一部、腕や足などが硬質素材となっています(プレイヤーが任意に決定してください)。
ルーンフォークは筋力と器用さに優れ、優秀な戦士や射手となります。
神の声は聞こえず、妖精を見ることができないため、魔法は苦手ですが、その出自ゆえマギテックとなるものもよく見られます。
寿命は、動作できる期間となります。約50 年は安定して動作しますが、それ以降は突然機能停止(死去)することがあります。
生まれてから死ぬまで姿は変わらず、生後即冒険者となる者もいます。

    


イラスト:輪くすさが・真嶋杏次

初期習得言語:「魔動機文明語」と「交易共通語」の会話と読文
選択不可の技能:フェアリーテイマー、プリースト
種族特徴
[暗視][HP変換]

掲載:ルールブックⅠ改訂版

ナイトメア


ナイトメアは人間やエルフ、ドワーフの親から生まれてくる、突然変異の種族です。
ほとんどの場合は人間から生まれてきます。
頭部に1 ~2 本の小さな角があり、体に痣があります。
肌は極端に色白ですが、そのほかの見た目は人間とあまり変わりません。
冒険者としての適性は他の種族よりも高く、多くは優秀な魔法戦士になります。
そのため、冒険者としては歓迎されます。
ナイトメアは15 歳から成人として扱われ、老化しません。
寿命は定かではなく、老衰で死んだ記録はありません。
成人前に冒険者となるケースも多く、ほとんどは死ぬまで冒険者であり続けます。

     


イラスト:輪くすさが・真嶋杏次

初期習得言語:生まれの種族と同じ言語
選択不可の技能:なし
種族特徴
[異貌][弱点]

掲載:ルールブックⅠ改訂版

シャドウ


イラスト:輪くすさが・真嶋杏次

シャドウは黒に近い灰褐色の肌を持ち、額に第三の目を持つ、神秘的な雰囲気をまとった種族です。
目は青や緑、金などの色を持ち、その瞳は猫に似ていて、光に反応して変化します。
髪は銀髪や白髪が多く、稀に黒髪もいます。
身長は人間よりやや高く、しなやかで引き締まった体つきをしているのが特徴です。
密偵としての能力に長けており、戦士としても優れた才能を発揮します。
義に厚く、契約を重んじる性格であり、雇い主を絶対に裏切らないことから、傭兵や冒険者、ときには暗殺者として、高く評価されています。
反面、魔法使いには向きませんが、魔法に対して高い抵抗力を持ち、シャドウたちの生残性を高めています。
15 歳で成人として扱われ、寿命は100 年ほどです。
成人すると己の腕を磨き、才能を活かすべく修行の旅に出ます。

初期習得言語:「シャドウ語」と「交易共通語」の会話と読文
選択不可の技能:なし
種族特徴
[暗視][月光の守り]

掲載:"掲載:ルールブックⅠ改訂版カルディアグレイス"

リルドラケン


イラスト:輪くすさが・真嶋杏次

直立した小型のドラゴンです。
見た目は蛮族のようですが、第一の剣ルミエルを起源とすることから人族として数えられており、人間とも友好的に暮らしています。
見た目に反して交流を好み、交易商人となる者も多数存在します。
独自の国家も形成していますが、ほとんどの場合人間などと共存しています。
卵から生まれて、3 回の脱皮(約30 歳)で成人として扱われ、寿命は約300 年です。背中の翼を使い、僅かな時間ですが飛行が可能です。

初期習得言語:「ドラゴン語」の会話と「交易共通語」の会話と読文
選択不可の技能:なし
種族特徴
[鱗の皮膚][尻尾が武器][剣の加護/風の翼]

掲載:ルールブックⅡ改訂版

グラスランナー


草原を旅する小さな人族で、陽気で能天気な放浪を好む種族です。
なぜかマナ(魔法の源)に反応しにくい体質を持ち、そのせいで魔法にはあまり興味がありません。
どこから来たのか、どこで生まれたのかは謎の種族です。彼らは記録も残さないので、真相は闇の中です。
異世界から来たという説すらあります。
15歳で肉体的な成熟を迎え、寿命は約200年といわれていますが、多くの場合好奇心がグラスランナーを殺します。
虫や植物との意思疎通を行え、会話はできませんが、危険を知らせてくれたり、ざわめきを感じ取ることができます。

     


イラスト:輪くすさが・真嶋杏次

初期習得言語:「グラスランナー語」と「交易共通語」の会話と読文
選択不可の技能:なし
種族特徴
[マナ不干渉][虫や植物との意思疎通]

掲載:ルールブックⅡ改訂版

ハイマン


イラスト:椎名優

真っ白な肌と髪を持つ、美しくも儚げな印象を持つ人族です。
体のどこかに、マナを収束するための小さな魔方陣があり、魔法を行使する際に大きく拡大し、輝きます。
魔法文明時代に、より完璧な人間を作ろうとした魔法実験の産物であり、高い知能と優れた魔力を誇ります。
しかしその計画は失敗に終わり、生命力と寿命に大きな不利を受けてしまいました。
ハイマンは15 歳で成人と見なされ、寿命は30 年程度です。その成長速度は人間と大差なく、老ける前に寿命を迎えてしまいます。
また、ときどき前世の記憶がデジャヴとして蘇ることがあります。

初期習得言語:「魔法文明語」と「交易共通語」の会話と読文
選択不可の技能:なし
種族特徴
[デジャヴ][魔法の申し子]

掲載:"ルールブックⅡ改訂版イグニスブレイズ"

ヴァルキリー


イラスト:岩本ゼロゴ

極めて稀に、人間から生まれてくる突然変異種で、女性しか生まれません。
ナイトメアと異なり、「神に祝福された子」などとも称され、大切に育てられます。“穢れ”はありません。
輪廻の果てに、本来ならば天界にとどまるはずの優れた魂が、なんらかの理由で再度輪廻してきたものと考えられていますが、真相は謎のままです。
外見的には人間とほぼ変わりませんが、背中とくるぶしあたりに羽のような文様があり、種族特徴[戦乙女の光羽]を使用した際、そこから光の翼が展開します。
また、動物や幻獣と心を通わせるのを得意とし、他者を助ける種族特徴[戦乙女の祝福]を持ちます。
人間と同じく15 歳で成人として扱われます。寿命は100年です。

初期習得言語:「地方語」と「交易共通語」の会話と読文
選択不可の技能:なし
種族特徴
[戦乙女の光羽][戦乙女の祝福]

掲載:"ルールブックⅢ改訂版ルミエルレガシィ"

フィー


イラスト:新井テル子

妖精の中でも、特に強い自我に目覚めた存在がフィーです。
マナが生み出した種族ゆえに、賢者の中には彼らのことを“カルディアの子供たち”と呼ぶ者もいます。
フィーは人族に分類されると同時に、古代種妖精でもあり、妖精使いと契約したり、召喚されたりすることはありません。
彼ら自身も優れた妖精使いであり、また優れた歌い手でもあります。
その姿はエルフに似ていますが、やや小柄で、美しい風貌をしています。
その体はわずかに地面から浮いており、地上でも水面でも、滑るように移動できるのが特徴です。
1000年に一度しか姿を現さない種族と言われており、ラクシア全土でその姿を見かけることは極めて稀です。
ですが彼らの言う“フィーたちの1000年祭”の際には、多くのフィーが世界中へ旅立つため、あちこちで目にすることもあるでしょう。
フィーは生まれたときから同じ姿をしており、老いることなく約200年の時を生きます。

初期習得言語:「妖精語」の会話と「交易共通語」の会話と読文
選択不可の技能:プリースト、マギテック
種族特徴
[妖精の加護][浮遊]

掲載:カルディアグレイス

フロウライト


イラスト:瀬尾

フロウライトは、世界中で見ても珍しい、鉱石の体を持つ種族です。
その姿形は人間によく似ており、透明度の高い鉱物でできた体が人間同様に滑らかに動く姿は幻想的です。
頭部に相当する部分が淡く発光しており、この光の明滅や色合いはフロウライトの気分でくるくると変わるため、鉱石とは思えないほどに豊かな表情を見せることができます。
普段は無用なトラブルや好奇の視線を必要以上集めないように、全身を覆うローブやマントなどを身につけ、顔もフードや帽子などで見えないようにしているのが普通です。
一見すると魔法生物のようにも見えますが、彼らはれっきとした人族であり、“穢れ”のない魂の持ち主です。
強い知的好奇心を持ち、他の種族とも積極的に交流したいと考えています。
鉱物の体ゆえ、普通の人族とは大きく異なる点もたくさんありますが、ちゃんと五感を持ち、声も普通に発します(どうなっているのかは、いまだに解明されていません)。
“生きた魔晶石”などと呼ばれる通り、非常に優れた精神力と、潤沢なMPを持つことから、魔法使いとして高い素養を持ちます。
同時に、鉱物の体ゆえの固さを活かし、重戦士となる者もいるようです。
フロウライトは数年から十数年を地中で鉱石として過ごし、やがて地上に現れて自我に目覚めます。それから約400歳程度まで生きるようです。

初期習得言語:「交易共通語」と「任意の言語」の会話と読文
選択不可の技能:エンハンサー
種族特徴
[魂の輝き][鉱石の生命][晶石の身体]

掲載:カルディアグレイス

ソレイユ


イラスト:岩本ゼロゴ

主に北のレーゼルドーン大陸に生息する種族であり、テラスティア大陸北部でも、
ごく稀に見られる大柄な種族です。
背が高く、極めて均整の取れた、重厚な筋肉美を誇ります。
美男美女が多く、性格は陽気かつ前向きで、楽天的で、誰とでも打ち解けやすい傾向にあります。
太陽神ティダンの眷属とも考えられており、密林や群島海域など、あまり文明化されていない未開の地に本来は生息していました。
漁に出て流された者が、世界各地に広がっていったと考えられています。
種族特徴として、己の肉体を瞬間的に輝かせ、敵の目を眩ませることができます。
また、日中は睡眠に高い耐性を持ち、HPを回復する能力も持ちます。逆に、夜はすぐに寝てしまいます。
極めて優れた筋力を持つ反面、知力や精神力は貧弱です。また、己の肉体を誇示するためか、あまり鎧を着たがらない傾向にあります。
体に太陽を意匠化した刺青を入れる文化を持ちます。寿命は、約300年と考えられています。

初期習得言語:「交易共通語」「ソレイユ語」の会話
選択不可の技能:なし
種族特徴
[輝く肉体][太陽の再生][太陽の子]

掲載:ルミエルレガシィ

レプラカーン


イラスト:岩本ゼロゴ

身長130cm程度の、小柄な種族です。古代魔法文明時代には、すでに存在が確認されていましたが、その出自ははっきりしません。
毛の生えた大きな耳が特徴で、男性は多くの場合豊かな髭を蓄えています。
地下や魔動機文明遺跡などに、ひとりか、家族単位でひっそりと生息しており、その姿を見ることはほとんどありません。
魔動機文明時代には、その発展に寄与したとされ、アイテムの使用や魔動機術に優れた才能を見せます。
また、姿を消す能力を持ち、この力を使って、極力人前に姿を現さないよう生活しています。
しかし気に入った相手の前には姿を見せ、行動を共にするようになります。
多くは他者と触れ合わないよう隠れて暮らしますが、中には人知れず手助けをしたり、あるいはいたずらを行う者もいるようです。
寿命は、約200年と考えられています。

初期習得言語:「交易共通語」と「魔動機文明語」の会話と読文
選択不可の技能:なし
種族特徴
[暗視][見えざる手][姿なき職人]

掲載:ルミエルレガシィ

ミアキス


イラスト:椎名優

猫のように大きな耳と、毛の生えた細長い尻尾を持つ、幻想的な種族です。
ミアキス最大の特徴は、猫の姿に変身することができることでしょう。
猫の姿に変身した状態で、ミアキスであると見抜くのは、なかなかに困難です。
ミアキスは自由と自然を愛し、森や山奥で原始的な生活を送っていますが、中には猫の姿になって人族の街に住んでいることもあります。
その見た目通りに敏捷性に優れ、自在に変身できる能力を活かすことで、スカウトとして優れた才能を発揮できます。
猫の姿に変身すると、装備していたものの大半をその場に落とすことになりますが、猫状態でも爪と牙を活かして戦うことができ、会話したり妖精魔法や神聖魔法を使うことも可能なため、幅広く活躍することができるでしょう。
ミアキスは10歳程度で成人として扱われ、寿命は約60年ほどです。

初期習得言語:「ミアキス語」の会話と「交易共通語」の会話と読文
選択不可の技能:なし
種族特徴
[暗視][猫変化][獣性の発露]

掲載:イグニスブレイズ

ダークドワーフ


イラスト:しろー大野

ダークドワーフは、神々の戦争の時代に人族を裏切り、蛮族の王に忠誠を誓った古のドワーフたちの末裔です。
しかし、その魂に“穢れ”はなく、本質的には人族です。ダークドワーフの外見は、普通のドワーフとあまり変わりません。
長い間、地下世界で生活していたせいか、その肌は透き通るように蒼白く、髪も白か銀か淡い金などの薄い色が主流です。
一方、瞳の色は赤や黒などのくっきりとしたものが多く、瞳自体が大きいため、目の形によっては白目の部分が見えない場合もあります。
蛮族社会において、鍛冶職人としての地位にあるダークドワーフは、新たな武器や防具の開発にも余念がありません。
そのため、地下世界では得られない新たな知識や技術を求めて地上に出てくる者たちがいます。
PCとなるダークドワーフは、地上で人族と暮らすうちに、自分が人族であることを思い出した者たちです。
こうしたダークドワーフは、地下世界に帰ることを諦め、人々の信頼を得るために冒険者となるのです。
寿命は、200歳程度で、15歳で成人として扱われます。

初期習得言語:「交易共通語」と「ドワーフ語」と「汎用蛮族語」の会話と読文
選択不可の技能:プリースト
種族特徴
[暗視][黒炎の遣い手]

掲載:イグニスブレイズ

魔動天使


イラスト:so-bin

サプリメント「カルゾラルの魔動天使」にて登場した種族であり、魔動機文明時代の初めに生み出された機械仕掛けの人造生命体です。
たいていの場合、美しい人間の少女の姿をしていますが、中にはエルフやドワーフなどの他の人族の姿をしたものもいます。また、少年の外見をした魔動天使も存在したと言われています。
光の冠を頭上に戴き、銀色に輝く武器と鎧を身につけ、その背中には鋼鉄製の翼を持っています。
その姿が、神話に伝えられる「天使」に酷似していたため、魔動天使(マギテックエンジェル)と名づけられたと伝えられています。
魔動天使は、生み出された時点から一切老化しませんが、その寿命は20年程度だとされています。
ただし、すべての経験や装備をリセットすることで、寿命を延ばすことができます。
この場合、記憶も失いますが、新たな経験に関連づけて、過去の記憶が甦ることもあります。
このため、何度も経験をリセットした魔動天使は、様々な時代の記憶がごちゃ混ぜになり、錯綜する傾向があります。
魔動天使は、普段、専用のマギスフィア――〈エンジェルスフィア〉の中で休眠しています。魔動天使の休眠状態は、何者かと「契約」することで解除されます。
魔動天使と契約した者のことは、「契約者」と呼びます。「契約者」を得た魔動天使は、以後、「契約者」の意思に従い行動します。

初期習得言語:「交易共通語」と「魔動機文明語」の会話と読文、汎用蛮族語の会話
選択不可の技能:コンジャラー、プリースト、フェアリーテイマー、ウォーリーダー、デーモンルーラー
種族特徴
[暗視][鋼鉄の翼][契約の絆][造られし強さ]

掲載:カルゾラルの魔動天使

   

◆蛮族

ドレイク(ブロークン)


蛮族のエリートであり、支配者階級であるドレイク。
彼らは卵生であり、魔剣を抱いて生まれてきます。しかし中には、魔剣を持たないまま生まれてくる子供がいます。
こうしたドレイクは出来損ないとして、非常に差別的な環境で育てられるか、捨てられてしまうことになります。
あるいは、かつては魔剣を持った一人前のドレイクだったにもかかわらず、戦いの中で魔剣を失った者も、同じように扱われます。
魔剣を失うと、普通は激しいショックによって死亡します。
辛うじて生き延びたとしても、そのショックは肉体や精神、経験にまで大きなダメージを与え、エリート種族としての大半の能力を失い、心身ともに白紙に近い状態に陥ってしまうのです。
魔剣を持たないドレイクは、ドレイクブロークン(壊れたドレイク)とも呼ばれ、妖魔にさえ蔑みの対象とされます。魔剣がないためか、翼は力を失って飛行できず、
ドレイクならば基本的に持っている竜形態への変身も限定的にしか行えません。
彼らは15 歳ほどで成人として扱われ、不老であり、寿命は1000年を超えると言われています。

     


イラスト:輪くすさが・真嶋杏次

初期習得言語:「汎用蛮族語」と「交易共通語」と「ドレイク語」の会話と読文
選択不可の技能:なし
種族特徴
[暗視][限定竜化]

掲載:バルバロステイルズバルバロスブック

ダークトロール


イラスト:bob

トロールは、強さを追い求め、自己を研鑽する種族です。
その中でもダークトロールは上位種であり、3 mを超える体躯は、バランスよく引き締まり、そして岩のように頑丈な皮膚は黒や黒に近い深い色に染まっています。
典型的な「戦士の一族」であるダークトロールは、常に己を鍛え、より高い次元の強さへ到達しようと考えています。
彼らにとって、「強さこそ正義」であり、強者であれば、相手が人族であろうと蛮族であろうと、敬意を払います。
また逆に、弱者に対しては、身の程知らずな振る舞いを咎める以外は、むやみに殺したりすることはありません。
卑怯な行いを嫌い、正々堂々と戦うことを好みます。
多くのトロール族は、戦神ダルクレムの敬虔な信者であり、常に戦いを求めています。
また、忠誠心に厚い傾向があり、古来ドレイクに対しては一定の敬意を払い、その戦いには積極的に協力することでも知られています。
ダークトロールは15 歳前後で最下級の戦士とみなされ、ひとりで武者修行に出かけるのもこの頃です。
200歳ぐらいで肉体的なピークを迎え、寿命は約300 年と考えられています。

初期習得言語:「汎用蛮族語」と「巨人語」の会話と読文
選択不可の技能:なし
種族特徴
[暗視][弱体化][トロールの体躯][限定再生]

掲載:バルバロステイルズバルバロスブック

ラミア


イラスト:bob

美しい女性の上半身に大蛇の下半身を持つ蛮族です。人族に変身する能力
を持ち、多くが人里に紛れこんで生活しています。
これはラミアが、若い人族の血を吸わなければ生きていけないためです。
保有する“穢れ”が少ないためか、ラミアは蛮族の中にあって、性格が穏やかで、あまり争いを好みません。
献身的な性格の者も多く、問題が起きても単純な手段(主に暴力)以外での解決を図ろうとすることも少なくありません。
生命維持のために人族の血が必要なため、人族と共存しようとするラミアがいる一方で、人族を捕らえて家畜のように囲おうと考えるラミアも存在しています。
20 歳くらいで成人を迎え、200 年前後生きると言われています。

初期習得言語:「汎用蛮族語」と「交易共通語」と「ドレイク語」の会話と読文
選択不可の技能:なし
種族特徴
[暗視][ラミアの身体][ラミアの吸血][変化]

掲載:バルバロステイルズバルバロスブック

ライカンスロープ


イラスト:かしわ

ライカンスロープは、人間の姿と、獣人の姿の、二つの姿を持つ蛮族です。
排他的で独立心の強い種族ですが、人族と蛮族の両方の顔を使い分けられるため、どちらとも接点を持っていることも多く、自分たちの集落の自治を守るため、それぞれの陣営に密偵や傭兵を派遣していることも少なくありません。
獣人の姿のライカンスロープは、全身が剛毛に覆われ、顔や手が獣のものになり、鋭い牙や爪を有します。
ライカンスロープは、さらわれた人間が特殊な儀式によって変じた存在です。
それにより、寿命は150 年を超えるまでに延びると言われています。
また、満月の夜にはその力を増し、太陽の下では動きが鈍ってしまいます。

初期習得言語:「汎用蛮族語」と「交易共通語」と「ライカンスロープ語」の会話と読文
選択不可の技能:なし
種族特徴
[暗視][獣人の力][獣化]

掲載:バルバロステイルズバルバロスブック

ウィークリング(ガルーダ)


イラスト:カジミヤ

人族の中に、生まれながらにして“穢れ”を持っているナイトメアがいるように、
蛮族にも本来ならば持っているはずの“穢れ”が少ない者が稀に生まれてきます。
それが、ウィークリング──モヤシ野郎と呼ばれる者たちです。
“穢れ”が少ないためか、その姿は人間に近く、そこに親の特徴が合わさったような容姿をしています。
あらゆる蛮族種族から誕生する可能性がありますが、カルディアグレイスではその中から4種──ガルーダ、バジリスク、マーマン、ミノタウロスのウィークリングを掲載しています。
その能力は、筋力や生命力に優れ、知力や精神力に劣る傾向があります。
しかしそれも、出自によってある程度違いはあり、向き不向きも異なってきます。
ほとんどのウィークリングは、幼少期にいじめや迫害が原因で命を落としますが、奇跡的に成人することができた者は、それなりに優秀な能力を身につけています。
また、“穢れ”が少ないからか、その性格は穏やかで思慮深い傾向にあり、差別や蛮族の風習になじめないことなどが原因で、人族社会へと逃亡してくることがあります。
出自が蛮族だけに、社会的地位を得ることは困難ですが、冒険者たちからは歓迎されることも少なくありません。
ウィークリングたちの外見は、親となった種族によって大きく異なりますが、その背丈は人間と同じかやや高く、身体的には15歳で成人となります。
ですが多くのウィークリングが10歳までに戦場に立たされ、早々に死ぬこととなります。
その一方で、運よく人族社会で居場所を見つけたウィークリングが、100歳まで生きた例があります。

初期習得言語:「交易共通語」と「汎用蛮族語」の会話と読文
選択不可の技能:なし
種族特徴
[蛮族の身体][未熟な翼][切り裂く風]

掲載:"バルバロスブックカルディアグレイス"

ウィークリング(バジリスク)

初期習得言語:「交易共通語」と「汎用蛮族語」の会話と読文
選択不可の技能:なし
種族特徴
[蛮族の身体][石化の視線][毒の血液]

掲載:"バルバロスブックカルディアグレイス"

ウィークリング(マーマン)

初期習得言語:「交易共通語」と「汎用蛮族語」の会話と読文
選択不可の技能:なし
種族特徴
[蛮族の身体][水中適性][水・氷耐性][バブルフォーム]

掲載:"バルバロスブックカルディアグレイス"

ウィークリング(ミノタウロス)

初期習得言語:「交易共通語」と「汎用蛮族語」の会話と読文
選択不可の技能:なし
種族特徴
[蛮族の身体][暗視][剛力]

掲載:"バルバロスブックカルディアグレイス"

ラルヴァ


イラスト:カジミヤ

ノスフェラトゥと人族が肉体的な交わりを持って生まれたのが、ラルヴァです。
まさにヴァンパイアの幼体とでもいうべき存在であり、極めて珍しく、滅多に見かけられません。
多くは、ノスフェラトゥの男が人族の女性に産ませた存在であり、人族の中で育つことがほとんどです。
そのため、人族として育てられることも多く、その価値観や考え方などは人族と変わりません。
外見も、母体となった種族の姿に似ていますが、肌は青白く、暗闇の中では目が赤く光ります。
母体の種族の[種族特徴]や能力値の傾向も無視されるため、成長するに従い、周囲からは違和感のある存在と思われるようになるでしょう。
また、ノスフェラトゥのように吸血しなければダメージを負うようなことはありませんが、本能に刻まれた吸血の衝動は強く、人族の中で生きるには、生涯これに抗い続けなければなりません。
ラルヴァは15歳で成人として扱われ、ほとんど老いることなく生きます。そして300歳ぐらいを節目に、ラルヴァは一度死を迎えます。
その後、死体は死蝋化し、約1年後に低い確率でノスフェラトゥとして覚醒して蘇ります。
ですが多くの場合、覚醒はできず、レブナント化してしまいます。
なお、ノスフェラトゥの生き血にはラルヴァの覚醒を抑制する効果があり、これを摂取することで死蝋化せず、寿命を迎えられると考えられています。
そのため、人として生き、人として死にたいと考えるラルヴァは、ヴァンパイアハンターとして生きることを選びます。
ラルヴァは戦士と魔法使いの双方に向いた、優秀な能力値と適性が特徴で、特異な能力も複数持ちます。ですが日光に弱く、太陽下では動きが鈍ってしまいます。

初期習得言語:「地方語」と「交易共通語」の会話と読文
選択不可の技能:なし
種族特徴
[暗視][吸血の祝福][忌むべき血][弱体化]

掲載:"バルバロスブックカルディアグレイス"

バルカン


イラスト:しろー大野

バルカンは、神々にではなく、“解放の剣”イグニスに忠誠を誓う蛮族の種族です。
雄牛のような角と竜のような翼、赤黒い皮膚を持つそのシルエットは、魔神に酷似しています。
そのため、バルカンを知らない者には、しばしば魔神に間違えられます。
PCとなるバルカンは、翼がないため、飛行できません。これは、彼らが「咎者(とがもの)」だからです。
「咎者」は、一族の裏切り者を抹殺するために選ばれた戦士ですが、バルカンには「同族同士で戦ってはならない」という掟があるため、追っ手となる戦士もまた、この掟を破る罪人として一族を追放されてしまうのです。
この時、「咎者」は、その印として翼を切り落とされます。
こうして「咎者」となったバルカンは、裏切り者を求めて放浪する過程で、その勇猛さや強さを認めた人族を仲間として受け容れ、友誼を結ぶことがあります。
また、少数ですが、生まれつき、翼が欠けているバルカンもいます。
こうしたバルカンは、蛮族社会では生きていけないため、人族社会へ逃げ出してくることがあります。
バルカンは、一人前の戦士と認められた時点で「成人」となります。
そのため、成人年齢はまちまちですが、概ね15歳で「成人」となります。寿命は、250年程度です。

初期習得言語:「汎用蛮族語」と「バルカン語」の会話と読文
選択不可の技能:プリースト
種族特徴
[暗視][炎無効][バルカンの宝石][強制召喚]

掲載:"バルバロスブックカルディアグレイス"

コボルド


イラスト:かしわ

コボルドは、身長1.2m ほどの、直立した犬の姿をした蛮族です。
コボルドは蛮族の底辺に位置しています。
蛮族社会の中でも最弱の存在として認識されており、基本的に奴隷扱いをされています。
コボルドたちも気弱な性格をしており、理不尽な命令に対しても、逆らえないところがあります。長らく奴隷として生きてきたゆえに、コボルドは忍耐強く、単純作業を得意とし、命令に対し忠実かつ誠実です。
また、料理の腕は総じて高く、どれほど劣悪な環境でも、それなりに豊かな食事を用意することで重宝されています。
コボルドは、生まれて5 年もすれば大人として扱われ、30 年ほどで寿命を迎えます。

初期習得言語:「妖魔語」の会話と「汎用蛮族語」と「交易共通語」の会話と読文
選択不可の技能:なし
種族特徴
[種の限界][軽視][小さな匠]

掲載:バルバロスブック

ドレイク(ナイト)


イラスト:石商

生まれながらに蛮族の将となることが運命付けられた、蛮族の中のエリート。それがドレイクです。
生まれたときから自らの半身とも言える魔剣を所持しており、イグニスの力と意思を最も色濃く反映した種族です。
優美な曲線を描く2本の角を持ち、背中には大きな皮膜の翼を持ちます。
剣の扱いに長け、そのうえで魔法に対しても高い素養を持っています。
下位の蛮族に対して、絶大なカリスマを持っており、ゴブリンやボガードなどの妖魔は、ドレイクの姿を見ただけで恭順の意を示すことさえあるほどです。
約300 年前の〈大破局〉で、魔動機文明を完膚なきまで叩き潰した蛮王もドレイクだったと言われており、恐るべき戦闘力と知略の持ち主だったと考えられています。
また、ドレイクの恐ろしいところは、魔剣の魔力を体内に取り込むことで、その身をドラゴンの姿に変身させることです。
しかもその姿のまま魔術を操ることもできるため、凄まじい戦闘力を発揮することになります。
ドレイクは卵から産まれ、おおむね15 歳で一人前の戦士として成人の扱いを受けるようになります。
その後は不老で、1000 年生きたドレイクの存在も確認されています。
成人してすぐのドレイクは、他の種族と比較していくらか優秀といった程度ですが、すぐさま戦い方を身につけ、魔術を理解し、手の付けられない恐ろしい存在へと成長していきます。

初期習得言語:「交易共通語」と「ドレイク語」と「汎用蛮族語」の会話と読文
選択不可の技能:なし
種族特徴
[暗視][魔剣の所持][飛行(飛翔)][竜化]

掲載:バルバロスブック

バジリスク


イラスト:石商

ドレイクと並ぶ、蛮族の支配者階級に位置する強力な種族です。
外見的には、普通の人間とほぼ変わりありません。
しかしその瞳には、見た相手を石化させる邪視の力が秘められているため、その能力を無差別にまき散らさないためにも、普段は眼帯で覆っています。
それでもバジリスクの視力までは奪えないらしく、彼らは眼帯をしていても、一切視界に悪影響を受けることはありません。
また、ドレイクとも共通している能力として、バジリスクも変身することで知られています。
バジリスクは[魔物化]することで、全長5mほどもある、8本足の巨大な醜いトカゲのような姿に変身します。
この状態になると、[邪視]の力は強化されますが、知力は著しく低下してしまうため、バジリスクたちは極力変身しないよう立ち回ります。
バジリスクたちは蛮族の中でも貴族階級に位置すると自分たちを考え、優雅に振る舞うことを好みます。
ドレイクのような支配欲や征服欲はあまりなく、むしろ享楽的で自分のやりたいことにのみ邁進する性格をしています。そのあたりは、実に蛮族的とも言えるでしょう。
バジリスクは卵生で、15 歳程度で成人とみなされ、寿命は約500 年ぐらいだと考えられています。

初期習得言語:「交易共通語」と「バジリスク語」と「ドレイク語」と「汎用蛮族語」の会話と読文と「妖魔語」の会話
選択不可の技能:なし
種族特徴
[邪視と瞳石][猛毒の血液][魔物化]

掲載:バルバロスブック

リザードマン


イラスト:石商

全身が鱗に覆われた二足歩行するトカゲのような種族です。
身長は2mに及び、長い尾は優れた武器となります。
水辺に棲み、水中での行動も得意としています。
1 時間呼吸を止めることができ、毒や病気に対しても高い耐性を持っています。
本来は排他的な性格で、他の種族とあまり馴染みませんが、一度仲間と認めると、強固な絆で連携するようになります。
彼らの肉体は20歳程度で大人の体となり、寿命は300年程度です。
男性が圧倒的に多く、女性は滅多に見ることがありません。

初期習得言語:「汎用蛮族語」と「リザードマン語」の会話と読文と「ドラゴン語」の会話
選択不可の技能:なし
種族特徴
[尻尾が武器][水中活動][無呼吸活動][仲間との連携][敵への憤怒]

掲載:バルバロスブック

ケンタウロス


イラスト:石商

上半身が人間と同じ姿をしており、下半身が馬の胴体の姿を持つ草原の種族です。
体高は3m近くになり、体長は大きいもので4m前後になります。
体重は400kg から500kg にもなります。
4本の馬の足で戦場を自在に駆け回る、生まれながらの突撃兵としての適性を持ちます。
反面、潜伏や潜入、迷宮の攻略などは苦手で、そういった任務は他の種族の力を借りることが多いようです。
蛮族の中では“穢れ”が少なく、妖精を扱うことに長けている種族でもあり、多くのケンタウロスが妖精魔法を嗜んでいます。
ケンタウロスは早熟で、10 歳になれば戦場に立つことが許され、武者修行の旅に出る者もいます。寿命は、約100 年です。

初期習得言語:「汎用蛮族語」「ケンタウロス語」の会話と読文
選択不可の技能:グラップラー
種族特徴
[半馬半人][馬人の武術]

掲載:バルバロスブック

    

◆その他

センティアン


イラスト:石商

センティアンとは、神によって使命を帯びた魂が、彫像や石像などの聖なる構造物に宿り、受肉した種族です。
そのため、石のような質感はなく、見た目はほぼ人間と変わりません。
意思を持って動き出したときが誕生となり、神からの使命を得て、それを達成するべく行動します。身体のどこかに自らを目覚めさせた神のシンボルが刻まれており、神聖魔法を行使する際には淡く発光します。
使命を得て動いているセンティアンは、神の代弁者、神の意思の遂行者として身分を保証されるか、普通の人間と見分けがつきにくいことから、人間として扱われます。
ほかの種族にない特徴として、センティアンは使命を与えた神によって、その分類が変化します。
第一の剣ルミエル、もしくは第三の剣カルディアに連なる神の使命で受肉したなら、分類は人族として扱われます。
対して第二の剣イグニスに連なる神の使命で受肉したなら、分類は蛮族として扱われます。
センティアンは特定の神の使徒として現れ、その使命を果たすことを目的としますが、その生態は元となった神ごとにさまざまで、文献でも一致しません。
見た目は元となった彫像の姿が、そのまま受肉したようなものとなります。
性別はモデルとなった彫像のデザインによって決まりますが、生殖能力はなく、家族などの概念も知識として知っているだけになります。
寿命は確認されておらず、受肉したそのときから姿は変わりませんが、ほかの種族と同じように食事や睡眠を行います。
使命を終えると再び彫像の姿に戻るとされ、次に再び使命を得るまで、休眠し続けます。
まれに彫像に戻らず、行動を続けるセンティアンもいますが、その場合は、なにか遠大な使命が課せられているのだろうと考えられています。

センティアン(ルミエル)

初期習得言語:"(人族)「神紀文明語」の読文と「交易共通語」の会話と読文
(蛮族)「神紀文明語」の読文と「ドレイク語」「汎用蛮族語」の会話と読文"
選択不可の技能:なし
種族特徴
[刻まれし聖印][神の恩寵][神の御名と共に]

掲載:ラクシアゴッドブック

センティアン(イグニス)

初期習得言語:"(人族)「神紀文明語」の読文と「交易共通語」の会話と読文
(蛮族)「神紀文明語」の読文と「ドレイク語」「汎用蛮族語」の会話と読文"
選択不可の技能:なし
種族特徴
[刻まれし聖印][暗視][神の兵士][神への礼賛]

掲載:ラクシアゴッドブック

センティアン(カルディア)

初期習得言語:"(人族)「神紀文明語」の読文と「交易共通語」の会話と読文
(蛮族)「神紀文明語」の読文と「ドレイク語」「汎用蛮族語」の会話と読文"
選択不可の技能:なし
種族特徴
[刻まれし聖印][神の庇護][神への祈り]

掲載:ラクシアゴッドブック

    

◆魔法文明時代の種族

ノーブルエルフ


イラスト:日野慎之助

ノーブルエルフは、エルフの上位種とされる種族です。
その特性は、多くの部分でエルフと共通していますが、いくつかの点で優れています。
まず、エルフと比較しても、さらに美しい外見をしています。
透き通るような白い肌と、金や銀に輝く髪はエルフとも共通していますが、ノーブルエルフは光を浴びると全身が淡く輝き、明らかに異なる雰囲気を持っています。
種族特徴も、エルフと共通している点が多く見られます。しかしエルフの[剣の加護/優しき水]と異なり、ノーブルエルフの持つ[剣の加護/水の申し子]は、水中の活動が自在になるだけでなく、水面に立ったり、雪面に立つことができるなど、行動範囲が広がっています。
能力値も全般的に優れており、特に知力と精神力が安定して高く、器用度も敏捷度も高い水準となっています。
その反面、筋力や生命力が低めなのは、エルフと同様です。
そしてなにより大きいのは、ノーブルエルフは基本的に、全員生まれながらに“貴族(ブルーブラッド)”である、
ということです。
ただ、身体的な脆弱性を持ち、物理的な攻撃に対しては、余分なダメージを受けてしまうため、接近戦には極めて不向きな種族といえるでしょう。
なお、ノーブルエルフは20歳で肉体的な成熟を終え、冒険に出ることができます。
しかし成人とみなされるのは、100歳からです。その寿命は明確ではなく、不老不死とされています。

初期習得言語:「エルフ語」「魔法文明語」の会話と読文
選択不可の技能:なし
種族特徴
[暗視][剣の加護/水の申し子][カリスマ][痛みに弱い]

掲載:エイジ・オブ・グリモワール

マナフレア


イラスト:日野慎之助

第三の剣カルディアが砕け、世界にマナが満ちたときに、その影響を色濃く受けて誕生したとされるのが、マナフレアです。
基本的な体格や体型は、人間と同じです。しかし全身から噴き出すマナの炎が人間と異なる外見的な特徴です。
マナフレアは、体内に強大なマナを有しており、それが常時、関節や、目、耳などから炎のような姿で噴き出しています。
その色は青や緑が多いものの、個体によって様々です。熱は体温と変わらず、光もほとんど発してはいないため、暗闇を照らすことはできません(光源にはならないため、視界確保はできませんが、第三者から視認もされません)。
マナフレアは、このマナの炎を自在に操り、ものを持ったり、扱ったりすることができます。
そのため、この炎は「マナの手」あるいは「第三の手」などとも呼ばれ、武器や盾などを扱うことができます。
また、この「マナの手」で触れた相手にMPを渡すこともでき、いざというときの仲間の助けにもなります。
ただ、マナフレアはその膨大なマナを制御することができず、一切魔法使い系技能を習得することができません。
また、マナフレアからは“貴族(ブルーブラッド)”が生まれることはなく、稀に“士族(シルバーブレイド)”が生まれることがあるぐらいであるため、被支配者として望まない生活を強要されていることも多く見られます。
身体的には優れており、貴族の護衛や兵士として、重宝されることもありました。
なお、マナフレアは15歳で成人とみなされ、寿命は100歳程度です。

初期習得言語:「妖精語」の会話と「魔法文明語」の会話と読文
選択不可の技能:ソーサラー、コンジャラー、プリースト、フェアリーテイマー、マギテック、デーモンルーラー、グリモワール
種族特徴
[溢れるマナ][マナの手]

掲載:エイジ・オブ・グリモワール

2018/06/11公開 2022/04/06更新