EDGE FLIPPERS 人と怪異の狭間に立つRPG
この世界では、人と怪異の境界が少しだけ曖昧なのです
>>『EDGE FLIPPERS』とは?
>>世界観&キーワード
>>『EDGE FLIPPERS』の基本の遊び方
>>収録シナリオ
>>▼書籍情報
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◆『EDGE FLIPPERS』とは?
本作では、自分だけのキャラクターを作り、それを演じることでさまざまな物語を体験することができます。特殊な道具や、ゲーム機は必要ありません。
ルールブックと、一緒に遊ぶ友だちと、想像力があれば、あとはかんたんな準備だけで遊ぶことができます。
どんな物語を遊べるのかというと――
怪奇現象で有名なスポットへ行ったら本物の怪異と遭遇したり、
実は怪異な駄菓子屋のおばちゃんに頼まれ事をしたり、
凶悪な邪神が復活しそうになってその封印のために奔走したり、
怪異の住処が工事で壊されそうなので脅かしにいったり、
人間と怪異で旅行に行ったら変なお祭りに迷い込んだり――
そんな【人間】と【怪異】のかかわる、大小さまざまな物語を遊ぶことができます。
▶人間と怪異が共存する世界
この世界には人間だけでなく、怪異も存在します。
ただ、頻繁に交流のあるような場所は少なく、基本的にはそれぞれの領域に分かれて暮らしています。
この世界は人間の住む[人間の領域]、怪異の住む[怪異の領域]に大別されます。
領域とは言っても特殊な異空間というわけではなく、いずれも地続きにつながって存在しています。
▶越境比率
この世界に存在するあらゆるものは、【人間】と【怪異】の両方の力を内包しています。
力の強さがどちらに傾いているかによって【人間寄り】の姿になったり、【怪異寄り】の姿になったりします
(なお、大半の人間はこのことを知らないため、ある朝突然【怪異寄り】の姿になっていて慌てふためくことがよくあります)。
▶狭間の領域
【人間寄り】でも【怪異寄り】でもない、【越境比率】がどちらにも傾いていない領域を[狭間の領域]と呼びます。
[狭間の領域]はいずれも特殊な場所であることが多く、人間と怪異の憩いの場となっていたり、異常現象が多発する危険な空間であったりもします。
▶怪異って?
【越境比率】が【怪異寄り】のあらゆるもの。
怪異は歴史の多くの場面にもかかわっており、神話や昔話、都市伝説などに語られているものも多くいます。
▶人間って?
【越境比率】が【人間寄り】、つまり人間側の力が強くなっているもののことです。道行く猫や犬、空飛ぶ鳥だって【人間寄り】のものです。
▶越境者
他者の【越境比率】に干渉し、人間を怪異に、怪異を人間に[越境]させられるものたちのことです。一方的に[越境]させるのではなく、互いの【人間】や【怪異】の力を入れ替えることによって[越境]させることができます。
◆『EDGE FLIPPERS』の基本の遊び方
▶用意しておくアイテム
・本書1冊(できれば参加人数につき1冊)
・6面ダイスと10面ダイス……ひとりにつき各8個程度
・筆記用具……書いて消せるものがおすすめ
・キャラクターシートのコピー……人数分
▶キャラクター作成
生まれの決定
あなたのキャラクターが【人間】として生まれたのか、【怪異】として生まれたのかを表すものです。【人間】でも【怪異】でも好きな方で遊べるため、ここでどちらのキャラクターを作成するのかを決めましょう。
パーソナルデータの作成
名前と性別、容姿、設定のことです。
メンタリティの作成
キャラクターが何かを考えたり、行動したりするときの指針となるものです。
アイデンティティの作成
そのキャラクターの設定を表現するためのものです。【人間】と【怪異】それぞれに、何らかの職業についているのか、得意なことはなにか、弱点はなにか、といった項目が用意されています。
スキルを取得する
【スキル】は本作を遊んでいる最中に使える能力や才能などの総称です。
[判定]を有利に進められたり、所持している【人間ダイス】、【怪異ダイス】の数を増やしたり、ダイスの出目を操作したりなど、さまざまです。
▶セッションの進め方
①チューニング――最初にすること
各プレイヤーのキャラクターの紹介や、ダイスの準備をします。
➁オープニング――物語の発端を描く
物語の発端や過去に起きたことを描きます。今回どんな事件が起きるのか、どんな風に依頼されたり、巻き込まれたりするのかをロールプレイしていきましょう。
③メイン――情報を調査したりNPCと交流したり
情報を調べに行ったり、NPCと[交流]したりできる[メイン]が始まります。メインでは、[ハイライト]へ進むための《キーアイテム》を獲得することがプレイヤー視点での主な目的となります。
④ハイライト――シナリオのクライマックス
物語の決着をつけにいく場面です。儀式をしたり、推理ものの解決編をしたり、何かと戦ったり、逃走劇をしたりします。
⑤エンディング――その後について描く
[ハイライト]での選択や[判定]の結果を受けて、どのような結末に至るのかを描きます。また、後日談を描くのもここです。
⑥アフタートーク――キャラクターの情報の整理
セッション終了後、キャラクターの情報を整理整頓します。
▶さまざまな判定
ここでは代表的な2つの判定を紹介します。
行動判定
困難な物事の成否を決める[判定]。キャラクターの【人間ダイス】か【怪異ダイス】の中から、指定されたダイスの出目を提示することで状況解決となる。提示したダイスは失われない。
越境判定
対象の【越境比率】の操作を試みる[判定]。指定された対象と、指定された数だけ【人間ダイス】や【怪異ダイス】を交換することで状況解決となる。
▶ゲーム中でキャラクターにかかわるルール
越境比率
キャラクターがどっち寄りかを表すもの。ダイス目は関係ない。
【人間ダイス】が多ければ【人間寄り】、【怪異ダイス】が多ければ【怪異寄り】、数が同じであれば【狭間】。
後遺症
[判定]の結果や物語の展開によって発生する、キャラクターへの身体や精神的な変化の総称。 あらゆる【後遺症】はシナリオ終了時に解除できる。
過負荷
1セッション3回までダイスの出目を変えられるルール。「あなたがダイスを振った直後」か「あなたが[シーンプレイヤー]の際に所持ダイスの出目を変えたいとき」に使用可能。[過負荷]を使うたび、【後遺症】が1個発生する。
影響
物語の展開によって発生する、キャラクターへ及ぼされる影響のこと。キャラクターの【越境比率】が変わったり、【後遺症】が発生したり消えたり。
◆収録シナリオ紹介
Wonder Veil
あなたは<エリアス・ヴェイル教授>と名乗る奇妙な男とともに、不思議な動物や異形が存在する異空間を旅することとなる……。
スプーキースクーパー
しかし、その正体は「怪事件は実はトリックだったということにして、【怪異】たちの平穏な生活を守る秘密結社」なのである。
今回の事件は「交通事故を引き起こす心霊現象」―通称、〈ハイウェイリリィ〉。
動画サイトに誤解と人違いでその名がさらされてしまったために、〈ハイウェイリリィ〉本人はたいへん困っているらしい。
【怪異】の平和な日常を守るため、事件の真相を解き明かし、すべてを「嘘」で覆い隠すのだ!
スプーキースクーパー、出動!
参加人数:2~4名 GM1名
特殊ルール:なし
世界観:現代日本、ちょっとだけ治安悪めな街
タグ:首を突っ込む型、都市伝説、走り屋、動画配信グループ
欠ける時、満ちる月
うばやの忠告ききもせず、ひみつのとびらに飛び込んだ。
猫のひめさまさんざん遊び、ふりかえってみてはっとした。
もときたとびらがわからない。猫の国には帰れない……
夢の中で不思議な猫の国に招かれたキャラクターたちは、〈猫の王様〉に、家出してしまったお姫様を探すように頼まれます。
お姫様のことを見つけやすいようにと、〈猫の王様〉はキャラクターたちにおまじないを掛けてしまいました。
それはケットシーの呪い。人の姿には耳としっぽが。怪異の姿は猫そのものになってしまうのです!
このままでは、ずっと帽子をかぶっていなければいけなくなってしまいます。はやく猫のお姫様を見つけなければなりません!
参加人数:プレイヤー2~3名 GM1名
特殊ルール:【後遺症:ねこになる】の強制付与
世界観:90年代~現代日本、田舎
タグ:巻き込まれ型、夢、選択、変身、恩返し
創作ガイドライン
本作に関連するあらゆる創作活動を、電子や物理での有償・無料配布、配信や公演など問わず許可します。
創作物を公開する際には、次のクレジットを読める文字の大きさで、かつわかりやすいところに必ず表示してください。
本作は「著:松永春之助・滝里フユ、KADOKAWA」が権利を有する、『EDGE FLIPPERS』のファン創作作品です。
ただし、本作のイメージを損なう行為、法律に反する行為、本書の内容を引用の範囲を超えて転載する行為、他者の権利を侵害する行為は、例外としてこれを禁止します。
●SPLLについて
本作はTRPGライツ事務局によって策定された「テーブルトークRPGに関する二次創作活動のガイドライン」には批准していません。
『スモールパブリッシャーリミテッドライセンス(SPLL)』の条件を満たすような活動を行う場合でも、申請は不要です。









