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毎月20日発売

EDGE FLIPPERS 人と怪異の狭間に立つRPG

この世界では、人と怪異の境界が少しだけ曖昧なのです

>>『EDGE FLIPPERS』とは?
>>世界観&キーワード
>>『EDGE FLIPPERS』の基本の遊び方
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『EDGE FLIPPERS』とは?


イラスト:寿なし子


 本作では、自分だけのキャラクターを作り、それを演じることでさまざまな物語を体験することができます。特殊な道具や、ゲーム機は必要ありません。
 ルールブックと、一緒に遊ぶ友だちと、想像力があれば、あとはかんたんな準備だけで遊ぶことができます。
 どんな物語を遊べるのかというと――
 
 怪奇現象で有名なスポットへ行ったら本物の怪異と遭遇したり、
 実は怪異な駄菓子屋のおばちゃんに頼まれ事をしたり、
 凶悪な邪神が復活しそうになってその封印のために奔走したり、
 怪異の住処が工事で壊されそうなので脅かしにいったり、
 人間と怪異で旅行に行ったら変なお祭りに迷い込んだり――
 
 そんな【人間】と【怪異】のかかわる、大小さまざまな物語を遊ぶことができます。

世界観&キーワード


イラスト:くろでこ

イラスト:御園れいじ

▶人間と怪異が共存する世界

 この世界には人間だけでなく、怪異も存在します。
 ただ、頻繁に交流のあるような場所は少なく、基本的にはそれぞれの領域に分かれて暮らしています。
 この世界は人間の住む[人間の領域]、怪異の住む[怪異の領域]に大別されます。
 領域とは言っても特殊な異空間というわけではなく、いずれも地続きにつながって存在しています。

▶越境比率

 この世界に存在するあらゆるものは、【人間】と【怪異】の両方の力を内包しています。
 力の強さがどちらに傾いているかによって【人間寄り】の姿になったり、【怪異寄り】の姿になったりします
(なお、大半の人間はこのことを知らないため、ある朝突然【怪異寄り】の姿になっていて慌てふためくことがよくあります)。

▶狭間の領域

 【人間寄り】でも【怪異寄り】でもない、【越境比率】がどちらにも傾いていない領域を[狭間の領域]と呼びます。
 [狭間の領域]はいずれも特殊な場所であることが多く、人間と怪異の憩いの場となっていたり、異常現象が多発する危険な空間であったりもします。

▶怪異って?

 【越境比率】が【怪異寄り】のあらゆるもの。
 怪異は歴史の多くの場面にもかかわっており、神話や昔話、都市伝説などに語られているものも多くいます。

▶人間って?

 【越境比率】が【人間寄り】、つまり人間側の力が強くなっているもののことです。道行く猫や犬、空飛ぶ鳥だって【人間寄り】のものです。

▶越境者

 他者の【越境比率】に干渉し、人間を怪異に、怪異を人間に[越境]させられるものたちのことです。一方的に[越境]させるのではなく、互いの【人間】や【怪異】の力を入れ替えることによって[越境]させることができます。


『EDGE FLIPPERS』の基本の遊び方

▶用意しておくアイテム

・本書1冊(できれば参加人数につき1冊)
・6面ダイスと10面ダイス……ひとりにつき各8個程度
・筆記用具……書いて消せるものがおすすめ
・キャラクターシートのコピー……人数分

▶キャラクター作成


イラスト:カリマリカ

生まれの決定

 あなたのキャラクターが【人間】として生まれたのか、【怪異】として生まれたのかを表すものです。【人間】でも【怪異】でも好きな方で遊べるため、ここでどちらのキャラクターを作成するのかを決めましょう。

パーソナルデータの作成

名前と性別、容姿、設定のことです。

メンタリティの作成

キャラクターが何かを考えたり、行動したりするときの指針となるものです。

アイデンティティの作成

そのキャラクターの設定を表現するためのものです。【人間】と【怪異】それぞれに、何らかの職業についているのか、得意なことはなにか、弱点はなにか、といった項目が用意されています。

スキルを取得する

 【スキル】は本作を遊んでいる最中に使える能力や才能などの総称です。
[判定]を有利に進められたり、所持している【人間ダイス】、【怪異ダイス】の数を増やしたり、ダイスの出目を操作したりなど、さまざまです。

▶セッションの進め方

①チューニング――最初にすること
 各プレイヤーのキャラクターの紹介や、ダイスの準備をします。

➁オープニング――物語の発端を描く
 物語の発端や過去に起きたことを描きます。今回どんな事件が起きるのか、どんな風に依頼されたり、巻き込まれたりするのかをロールプレイしていきましょう。

③メイン――情報を調査したりNPCと交流したり
 情報を調べに行ったり、NPCと[交流]したりできる[メイン]が始まります。メインでは、[ハイライト]へ進むための《キーアイテム》を獲得することがプレイヤー視点での主な目的となります。

④ハイライト――シナリオのクライマックス
 物語の決着をつけにいく場面です。儀式をしたり、推理ものの解決編をしたり、何かと戦ったり、逃走劇をしたりします。

⑤エンディング――その後について描く
 [ハイライト]での選択や[判定]の結果を受けて、どのような結末に至るのかを描きます。また、後日談を描くのもここです。

⑥アフタートーク――キャラクターの情報の整理
 セッション終了後、キャラクターの情報を整理整頓します。

▶さまざまな判定

ここでは代表的な2つの判定を紹介します。

行動判定
 困難な物事の成否を決める[判定]。キャラクターの【人間ダイス】か【怪異ダイス】の中から、指定されたダイスの出目を提示することで状況解決となる。提示したダイスは失われない。

越境判定
 対象の【越境比率】の操作を試みる[判定]。指定された対象と、指定された数だけ【人間ダイス】や【怪異ダイス】を交換することで状況解決となる。

▶ゲーム中でキャラクターにかかわるルール


イラスト:村カルキ

越境比率
 キャラクターがどっち寄りかを表すもの。ダイス目は関係ない。
 【人間ダイス】が多ければ【人間寄り】、【怪異ダイス】が多ければ【怪異寄り】、数が同じであれば【狭間】。

後遺症
 [判定]の結果や物語の展開によって発生する、キャラクターへの身体や精神的な変化の総称。 あらゆる【後遺症】はシナリオ終了時に解除できる。

過負荷
 1セッション3回までダイスの出目を変えられるルール。「あなたがダイスを振った直後」か「あなたが[シーンプレイヤー]の際に所持ダイスの出目を変えたいとき」に使用可能。[過負荷]を使うたび、【後遺症】が1個発生する。

影響
 物語の展開によって発生する、キャラクターへ及ぼされる影響のこと。キャラクターの【越境比率】が変わったり、【後遺症】が発生したり消えたり。

収録シナリオ紹介

Wonder Veil


イラスト:御園れいじ

『EDGE FLIPPERS』の基本的な遊び方を学べるソロシナリオ。
あなたは<エリアス・ヴェイル教授>と名乗る奇妙な男とともに、不思議な動物や異形が存在する異空間を旅することとなる……。

スプーキースクーパー


イラスト:BTMR

 あらゆる怪事件のトリックを見抜き、怪現象を解き明かしていく動画配信グループ「スプーキースクーパー」。
 しかし、その正体は「怪事件は実はトリックだったということにして、【怪異】たちの平穏な生活を守る秘密結社」なのである。
 今回の事件は「交通事故を引き起こす心霊現象」―通称、〈ハイウェイリリィ〉。
 動画サイトに誤解と人違いでその名がさらされてしまったために、〈ハイウェイリリィ〉本人はたいへん困っているらしい。
 【怪異】の平和な日常を守るため、事件の真相を解き明かし、すべてを「嘘」で覆い隠すのだ!
 スプーキースクーパー、出動!

参加人数:2~4名 GM1名
特殊ルール:なし
世界観:現代日本、ちょっとだけ治安悪めな街
タグ:首を突っ込む型、都市伝説、走り屋、動画配信グループ

▶先行体験キット配布中

欠ける時、満ちる月


イラスト:Minoru

 まっしろしっぽのおひめさま、国一番のやんちゃもの。
 うばやの忠告ききもせず、ひみつのとびらに飛び込んだ。
 猫のひめさまさんざん遊び、ふりかえってみてはっとした。
 もときたとびらがわからない。猫の国には帰れない……

 夢の中で不思議な猫の国に招かれたキャラクターたちは、〈猫の王様〉に、家出してしまったお姫様を探すように頼まれます。
 お姫様のことを見つけやすいようにと、〈猫の王様〉はキャラクターたちにおまじないを掛けてしまいました。
 それはケットシーの呪い。人の姿には耳としっぽが。怪異の姿は猫そのものになってしまうのです!
 このままでは、ずっと帽子をかぶっていなければいけなくなってしまいます。はやく猫のお姫様を見つけなければなりません!

参加人数:プレイヤー2~3名 GM1名
特殊ルール:【後遺症:ねこになる】の強制付与
世界観:90年代~現代日本、田舎
タグ:巻き込まれ型、夢、選択、変身、恩返し

オンライン配布シナリオ

Web限定の配布シナリオもご用意しております。下記サポートページからダウンロードが可能です。
【サポートページ】シナリオ

悪食たるは星神の娘


大鯨号航海録 Leviathan Logs!


ハッピーチャッピーステランド


創作ガイドライン

本作に関連するあらゆる創作活動を、電子や物理での有償・無料配布、配信や公演など問わず許可します。
 創作物を公開する際には、次のクレジットを読める文字の大きさで、かつわかりやすいところに必ず表示してください。

 本作は「著:松永春之助・滝里フユ、KADOKAWA」が権利を有する、『EDGE FLIPPERS』のファン創作作品です。

 ただし、本作のイメージを損なう行為、法律に反する行為、本書の内容を引用の範囲を超えて転載する行為、他者の権利を侵害する行為は、例外としてこれを禁止します。

●SPLLについて
 本作はTRPGライツ事務局によって策定された「テーブルトークRPGに関する二次創作活動のガイドライン」には批准していません。
 『スモールパブリッシャーリミテッドライセンス(SPLL)』の条件を満たすような活動を行う場合でも、申請は不要です。

書籍情報

『EDGE FLIPPERS 人と怪異の狭間に立つRPG』

著:松永春之助・瀧里フユ

カバーイラスト:寿なし子

判型:B6単行本

定価:2,300円+税

 
遊ぶために必要な情報

参加人数:1~4人+GM1人

プレイ時間:1~4時間(ボイスセッション)

 

遊ぶために必要なもの

▼『EDGE FLIPPERS』1冊(できれば参加人数につき1冊)

6面ダイスと10面ダイス……ひとりにつき各8個程度

キャラクターシートのコピー(参加人数分)

KADOKAWA

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2025/08/19公開 2025/11/12更新