『SW2.5サプリメント 龍骸剣刃譚』特集!
『龍骸剣刃譚(りゅうがいけんじんたん)』とは?
SW2.5の新境地「泡沫世界(バブルワールド)」シリーズの第2弾は、ベーテ・有理・黒崎による和風ファンタジー!
世界を創った龍の伝承が色濃く残るこの地で、PCは「検非異使(けびいし)」として、民と国を脅かす鬼族や妖(あやかし)と戦い、かつての龍神の荒ぶる魂の力「アラミタマ」の脅威を討ち払うことになる!
「泡沫世界(バブルワールド)」とは?
SW2.5の世界「ラクシア」では、かつて神話の時代に、神々の力のぶつかり合いで世界と世界を隔てる膜のような境界に生じた“あぶく”のような小さな世界が存在していると言われています。それが、「泡沫世界」です。
初めて「泡沫世界」を舞台にした作品は、2024年に発売された川人忠明先生による『泡沫世界モノクロマティカ』です。『モノクロマティカ』では、色彩を失った世界に迷い込んだ死後の冒険者たちが、ラクシアへの生還を目指し、『モノクロマティカ』を支配する神々との戦いに挑む……というストーリになっています。
どれから遊べる?
「泡沫世界」をテーマにした作品は、原則としてそれぞれ独立した作品となっており、ルールブックといずれかの「泡沫世界」作品で楽しむことが可能です(『龍骸剣刃譚』は、『ルールブックⅠ』のみ必須です)。
どの作品から遊んでも楽しむことはできますので、気になる世界設定をみつけたら、そこからすぐに始めることができます。
『龍骸剣刃譚』の世界へ!
ここからは、『龍骸剣刃譚』の見どころを簡単に解説していきます。
和風ファンタジーな世界!

イラスト:かんくろう
なんといっても最初の見どころは、和風ファンタジーという世界設定です。ベーテ・有理・黒崎先生が作り上げた緻密な世界設定を持つ「龍骸諸島(りゅうがいしょとう)」が舞台。
かつてこの「泡沫世界」にやってきた龍神は、自らの肉体を大地に変え、「龍骸諸島」の礎を築きました。濃厚な設定のある「和」の世界での冒険を楽しむことができます。
SW2.5シリーズではお馴染みの、かんくろう先生よる美麗なマップも収録しています(大きなイラストは、書籍でお楽しみいただけます)。
「検非異使(けびいし)」としての冒険!
『龍骸剣刃譚』のPCは、冒険者ではなく、国の組織に所属する「検非異使」(あるいは、その協力者)となります。長い歴史の中で生まれた龍神の魂の荒ぶる側面……「アラミタマ」によって、鬼族や妖が活性化したり、人々や世界に異変が起きることがあります。その「アラミタマ」の力に拮抗でき、それを封じることができるのがPCたち「検非異使」なのです。
また、元は「龍京(りゅうきょう)」……都の治安維持組織でもあった「検非異使」には、「アラミタマ」事件以外の仕事が舞い込むこともあります。「アラミタマ」事件以外にも、都の平和を守ったり、各地の国々出向いてトラブルを解決することもあるでしょう。
次からは、PCが選択できる種族と技能を解説していきます。
『龍骸剣刃譚』では、既存のファイターやフェンサー、スカウトなどといった技能の特徴を組み合わせてパッケージ化した専用の技能が登場することになります。SW2.5が初めての方でも、1つの技能を取ることで冒険に必要な能力を得ることができるので、キャラクターメイクがとてもしやすくなりました。
選択できる種族は、人間、ユキビト(スノウエルフ)、カヅチ(ドワーフ)、化け猫となっています。竜人(リルドラケン)なども存在することは確認されていますが、現在の『龍骸剣刃譚』ではこの4種族がサポートされています。
なお、SW2.5に慣れ親しんだ方であれば新たな感覚で遊ぶこともできますし、「渡来人」として、ラクシアの技能などを持ち込んで楽しむことも可能です。
侍
武器を使った戦闘を得意とする技能です。
ファイターに相当するいわゆる戦士ですが、シューターやグラップラーとして、飛び道具や素手での戦闘も可能です。加えて、ある程度の探索能力も併せ持っています。
巫覡(ふげき)
ラクシアでいうプリースト(神官)ですが、「龍骸諸島」では、同時に武器を扱う能力を兼ね備えています。加えて、セージ(学者)としての知識を扱うことも可能です。
イラストの種族はラクシアでいうドワーフであるカヅチですが、少しだけ通常のドワーフとは異なる外見特徴を持っています。
呪術師
通常の異世界ファンタジーでいえば、魔法使いという立ち位置になるのが呪術師です。SW2.5でいえば、ソーサラー(魔術師)とコンジャラー(操霊術師)の一部の能力を併せ持っています。加えて、セージ(学者)としての知識を扱うことも可能です。
イラストの種族はラクシアでいうエルフであるユキビトですが、ラクシアでは希少種とされる「スノウエルフ」が「龍骸諸島」では多数派となっています。
忍者
和風といえばやはり侍だけではなく忍者を遊びたい方も多いと思います。SW2.5としては、フェンサー(軽戦士)とスカウト(密偵)の能力を併せ持っています。レンジャー(野伏)としての探索能力も持っているので、探索に関しては一流の技能といえるでしょう。
イラストの種族は「化け猫」と呼ばれる、SW2.5のアルフレイム大陸ではまだ登場していない種族です。アルフレイム大陸でいえばリカントにそっくりな外見ですが、猫に姿を変えることができる点は、大きな違いといえるでしょう。同じラクシアのテラスティア大陸では、極めて近い特徴を持った「ミアキス」という種族が存在しているようですが……?
新たな武器や防具、アイテム
『龍骸剣刃譚』専用の新たな武器や防具といった専用のアイテムが登場します。世界設定に合わせた新たなアイテムですが、後述する「少人数戦闘ルール」に使用する新たなデータである「間合い」を持つことも特徴です。
さらに、データとしては「龍骸諸島」の新たな魔物データも収録されています。
なお、既存のアイテムや魔物を「龍骸諸島」で使用できるようにするための解説も掲載されています。
侍の戦いといえばやはり一騎打ち! それを再現するためのルールが、『龍骸剣刃譚』には収録されています。それが、「少人数戦闘ルール」です。
代表者を決め、それ以外のPCは支援者として戦闘に立ち会いサポートをしながらの戦闘をすることになります(侍だけが代表者をできるわけではないので、ご安心ください)。なかなかにスリリングな戦闘を楽しめるルールになっており、SW2.5に慣れ親しんだ方でも、また新たな戦闘体験をしていただけると思います。もちろん、代表者がピンチになれば、代表者を交代して戦いを継続することも可能です。
このルールを導入する場合、PCや魔物は「支援行動」という新たな能力を得ることになります。それについても、本書で解説をしています。
このルールの重要な点は、一騎打ちのような戦いを楽しめること以外にも、「少人数でも、このルールを活用することでSW2.5が遊びやすくなる」点です。SW2.5では、複数人のキャラクターでパーティーを組んで集団戦闘をすることが一般的となっていますが、このルールを活用することで、少人数でプレイする場合でも、戦闘を楽しみやすくなるように設計されています。
シナリオ
『龍骸剣刃譚』では、2本のシナリオを収録していますので、あとは『ルールブックⅠ』さえあれば、購入してすぐにサンプルキャラクターを使って冒険を始めることができるようになっています。
作成したばかりのキャラクターで遊べるシナリオは、鬼族に誘拐された村娘を救う、“鬼退治”シナリオになっています。初めてSW2.5を遊ぶ方でも、遊びやすいシナリオになっています。
最後に
『龍骸剣刃譚』の紹介は以上です!
SW2.5を楽しんでいただいている方はもちろん、和風ファンタジーが好きな方にもオススメできる作品になっていますし、初めてでも遊びやすい設計を目指して制作をいたしました。
ベーテ・有理・黒崎先生の力作を、是非お楽しみください!
2025/03/19公開 2025/03/19更新