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『SW2.5サプリメント メイガスアーツ』収録内容紹介!

ついに登場したSW2.5シリーズの大型サプリメント第3弾『メイガスアーツ』!
今回のメインテーマは「魔法」! ……となっていますが、それ以外にも本書にはたくさんの要素が詰まっています。

今回はその収録内容を、担当の目線から簡単にご紹介いたします。


ソード・ワールド2.5サプリメント
メイガスアーツ 

監修:北沢 慶
著:田中公侍/グループSNE
カバーイラスト:輪くすさが・真嶋杏次
判型:B5判

魔法、そのあらゆる叡智と力をあなたの手に! 全冒険者必携の一冊が登場!

真語・操霊魔法が深化する深智魔法を始めとした魔法ルールの拡張と、『ルールブックI~III』の魔法を集約! さらにウォーリーダーとジオマンサー、2つの新技能を収録。全SW2.5ユーザー必携の一冊が登場!

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新技能

本書『メイガスアーツ』では、2つのBテーブル技能(※)が新しく登場します。
いずれも、前衛・後衛どちらでも使いやすい技能です。新たに習得することで、キャラクターがより強化され、キャラクタービルドの幅もさらに多彩になるでしょう。

※戦闘技能には、AテーブルとBテーブルの技能が存在しますが、Bテーブルの技能は、Aテーブルの技能に比べて習得コストが低いため、習得がしやすい技能です。
AテーブルとBテーブルの技能は習得コストの差もあり、どちらが強力である、優れているといった序列はなく、これらの組み合わせによって多様なキャラクタービルドが実現されています。
Aテーブル技能は戦士や魔法使いといった「キャラクターのメインとなる役割を決める技能」、Bテーブル技能はそれらを補完する「サポート用、より専門性の高い特化技能」と考えていただけると、わかりやすいかと思います。
なお、SW2.5はキャラクタービルドは、非常に自由度が高いため、この考えが常に正しいわけではありません。プレイヤーによって、自由なキャラクタービルドを楽しめることが、SW2.5の大きな魅力のひとつです。

ジオマンサー(天地使い)


イラスト:かわすみ


「命脈点」を貯め、「相域」を発動させることで、周囲の環境を操作し、敵味方問わずランダムな目標に影響を与えます。
与える影響は「相域」によって様々ですが、目標を有利にするものと不利にするものが存在します。
「有利にする効果が敵を目標としてしまった!」というケースなどではキャンセルも可能なため、ランダム性はあるものの、それがパーティの致命的な被害に繋がることは少ないはずです。
基本的には単体を目標としますが、成長の仕方によっては、複数の対象を目標とすることも可能です。

ウォーリーダー(軍師)


イラスト:モレシャン

周囲を強化する「鼓咆」と、自身を強化する「陣率」の2つを使って戦う技能です。戦闘において重要な先制判定(※)も可能です。
名前の通り軍師をモチーフとしていますが、支援に徹するだけではなく、支援をしながら自身も戦うといった行動も問題なく可能です。

なお、SW2.0には同名の技能が存在していました。設定や基本的なコンセプトは変わっていませんが、「陣率」という新要素の追加もあり、2.0のウォーリーダーとは別物になった部分もある、と考えていただけると安全です。

※先制判定は、これまでは原則スカウト技能のみが判定値に修正を受けた状態で行える判定でした。
先制判定は、戦闘の開始時に行うもので、簡単に言ってしまえば「敵と味方、どちらが先に行動するか」を決めるための判定です。
この成否は、戦略や戦闘の展開に大きく影響を与えることになりますので、非常に重要な判定と言えます。

魔法


イラスト:とよた瑣織


SW2.5に登場した魔法のうち、基本的には『ルールブックⅠ~Ⅲ』に収録されたもの(※)が1冊にまとめられています。
魔法の基本的な行使ルールや、各魔法系統に限定したルールなども、本書にまとめられています。また、それぞれの魔法には、追加ルールや追加魔法が存在する場合があります。
他、魔法を使う際のラクシア世界での「詠唱」が各魔法に設定されていることもポイントです。詠唱の内容そのものにゲーム的な効果自体はありませんが、創作に使用する際や、より魔法使いらしいロールプレイには役立つでしょう。

※『モンストラスロア』での登場時に総覧となっていた森羅魔法(ドルイド技能)、召異魔法(デーモンルーラー技能)は、簡易リストのみの収録となります。
他、『小さな魔法の物語』収録の小魔法は、本書にも収録されています。

真語魔法(ソーサラー技能)・操霊魔法(コンジャラー技能)

ソーサラー技能とコンジャラー技能の両者を習得することで、新たに深智魔法と呼ばれるジャンルの魔法を習得できることができるようになりました。
真語魔法と操霊魔法のいいとこどりをして発展させたような、強力な魔法系統です。
深智魔法の使い手はウィザードと呼ばれますが、新たに「ウィザード技能を習得する」といった追加ルールではありません。ソーサラー技能とコンジャラー技能の習得のみで、深智魔法が使用可能となります。

神聖魔法(プリースト技能)

信仰の対象として選択できる神が10柱追加されました(ただし、通常のプレイ環境においては蛮族などが信仰することを想定した神も含まれています)。
プリースト技能は、基本となる神聖魔法に加えて、信仰する神ごとに異なる特殊神聖魔法が使用できます。新しい神の追加は、よりプリーストの選択肢が広がることを意味しています。

魔動機術(マギテック技能)

各レベル帯に新しい魔法が追加されました。

妖精魔法(フェアリーテイマー技能)

フェアリーテイマーは、全部で6つ存在する属性のうち、4つの属性の妖精魔法の行使が可能でした。
この属性の選択のバリエーションを増やす形で、ルールがアップデートされています。
選ぶ属性を3つに絞ることでより高いレベルの魔法を行使できるようになります。あるいは、6つの属性全てを選ぶという選択肢も登場しました。それぞれの魔法レベルには制限がつけられますが、6属性を選択したキャラクターが使用できる魔法も追加されています。

森羅魔法(ドルイド技能)、召異魔法(デーモンルーラー技能)

これらはリストのみの収録となります。詳細な魔法の効果、行使に伴うルールは『モンストラスロア』をご参照ください。
魔法の消費MPや射程など、基礎的な情報は掲載されていますので、プレイの際にパッと魔法の概要を参照したい場合は、本書を利用できます。


小魔法

『小さな魔法の物語』では、戦闘などで大きな影響を与えることのない、ちょっとした魔法が「小魔法」として登場しました。
これらの「小魔法」は、本書にも収録されています。『小さな魔法の物語』に収録されたものに加えて、新しい「小魔法」も追加されました。

練技など

『ルールブックⅠ~Ⅲ』に収録された、「練技(エンハンサー技能)」「呪歌・終律(バード技能)」「騎芸(ライダー技能)」「賦術(アルケミスト技能)」を総覧しています。
それぞれの行使ルールについても掲載されていますが、技能自体の運用ルールに関しては、『ルールブックⅠ~Ⅲ』を参照していただく必要があります。

2021/10/19公開 2022/04/07更新